信州大学海外留学ガイド2020
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FEEL THE WORLD! 2020 / 信州大学 グローバル化推進センター(GEC)8 本研修は、夏季にネパールで2週間にわたって行われ、ネパールでの農業形態や文化などの学習をテーマとしたプログラムでした。 言語に関しては、ネパール人は基本的に英語が話せるので、英語を使ってコミュニケーションを行っていました。自分の扱える英語でも最低限の意思疎通はできましたが、専門的な話になると単語を拾っていくことだけに手一杯になってしまい、力不足を痛感しました。 この研修は事前学習にも力を入れており、ネパールに行く前にもある程度知識を備えてから行ったのですが、実際に自分の心身を通して得た知識や経験はそれらを軽く飛び越えてくるほど衝撃的で魅力的なものばかりでした。研修の全てが思い通りにいったわけではなかったけど、自分の能力がどれくらい通用するのかということや、自分の知る世界がいかに小さかったかなど海外研修ならではの様々な知見が得られ、この研修に参加して良かったと思いました。 本研修は、ドイツ語の授業に加え、レーゲンスブルクやデュッセルドルフという街についても学ぶことができる一月弱の語学研修です。 私の失敗体験の一例をご紹介します。夜に、私はオートロックの学生寮から締め出されました。どうしようもなかったため、その日は友達のお部屋に泊まらせてもらいました。翌朝に寮の管理人さんに鍵を開けていただきました。「マインシュリュッセルイストインマインツィマー!イッヒドントハブシュリュッセル!」と支離滅裂な言語で訴えましたが、鍵という単語で察してくれたようです。しかしその後、大学へ向かうバスを間違えてしまい、気が付けば謎のスーパーでした。しかし、拙いドイツ語で尋ね、何とか帰ることは出来ました。 拙いなりにドイツ語を使えば、案外通じるということを、この研修で実感しました。外国で一か月生き抜けたことで自信もつきました。失敗ばかりでしたが、かけがえのない経験を持ち帰れたと思います。 本研修は、フランスのリール大学で語学を学びながら、リールを中心としたフランスの歴史や文化に触れることができるプログラムとなっています。リール大学の先生方による座学でのスピーキングを中心とした授業とリール市内の文化遺産を実際に巡りながら、その歴史について学ぶフィールドワークを一度に経験できます。 また、参加者はそれぞれテーマを選び、授業外に調査を行います。たとえば、私はリール市内の教会に興味があったため、実際に教会を訪れて写真を撮ったり建築構造について学習したりしました。 他にも、リール大学の学生と実際に交流する機会も多くあります。自分と同世代の学生と会話や食事をしたこと、伝えたいことが上手く伝わらない経験をしたことは、非常に貴重なものとなりました。文化交流の一環として、リール大学の学生や先生たちに茶道を披露する機会(写真)もあり、自文化を知るきっかけにもなりました。 本研修では、シンガポールの医療・保健・公衆衛生の現状や課題を学びました。10日間の研修中、看護学や理学療法学など専攻ごとに、国立病院や学生実習施設の見学をしました。シンガポールは、医療設備のIT化が非常に進んでいます。中でも、スマートフォンで自身の通院歴や処方箋の履歴などを、いつでも簡単に確認できる仕組みが整っていることに驚きました。 現地の医療スタッフや学生との英語のコミュニケーションでは、自らの語学力の無さを痛感する瞬間も沢山ありましたが、伝えたいことが相手に伝わったときはとても嬉しかったです。7月に短期研修で来学したシンガポール工科大学の学生と、現地で再び交流できたのですが、同じ道を志す異国の同世代の存在は、とても刺激になりました。専門の医療のことだけでなく、英語力の向上と異文化コミュニケーションの面白さも実感できる研修であり、学びも観光も充実していて、本当に参加して良かったと思います。 本研修は、アメリカで地域活性化と実践英語を学ぶ3週間のプログラムです。私が本研修に参加したかったのは、カリフォルニア州立大学チコ校に交換留学をしたいと考えていたため、どのような大学なのか見てみたかったのと、ホームステイを経験したかったからです。研修では、現地の語学学校で英語の授業を受けたり、大学の農場や地域活性化に貢献している地元の企業を見学させてもらい、地域活性化について学びました。 また、私が参加した応用コースでは現地の学生とグループを組み、プレゼンテーションを行いました。グループワークの際には思ったように自分の考えを伝えることができず、もどかしい思いもしましたが、最後まで諦めずに取り組み無事にプレゼンテーションを成功させることができ、成長できたと感じています。実際に英語で生活を送り、自分の英語力の低さを思い知ったことで、英語の勉強のモチベーションの向上にも繋がりました。現在チコ校に交換留学中ですが、この研修での経験が役に立っていると感じます。まだまだ実力不足を痛感することの方が多い日々ですが、日々成長していけたらと思います。 夏休みの約3週間、マレーシアプトラ大学で学生寮に滞在しながら工学の授業等に参加しました。研修に参加しようと思ったのは、様々な文化や人々に触れることで自分の視野を広げ、また、海外でどのような産業が発達しているのかを実際に見てみたかったからです。 マレーシアは多民族国家なため、様々な言語や食文化があり、新鮮で貴重な体験ができました。授業以外の錫すず工場やパーム油企業の訪問、ジャングルトレッキング等も、マレーシアでしかできない興味深い経験です。 授業や学生とのコミュニケーションは全て英語であったため初めはとても不安でしたが、現地の学生達は拙い英語でも笑顔で優しく聞いてくれたので、その不安はすぐになくなりました。 海外に行くことが初めてであった私にとって今回参加することはとても勇気がいることでしたが、想像以上に充実した毎日から得たものは大きく、勇気を出して本当に良かったです。農学部3年〈留学時〉 有あり田た 莞かん治じさん人文学部2年〈留学時〉 和わ田だ 真ま歩ほさん人文学部2年〈留学時〉 中なか村むら まみさん医学部3年〈留学時〉 山やま口ぐち みなみさん農学部3年〈留学時〉 熊くま の み どう埜御堂 由ゆ依いさん工学部3年〈留学時〉伴ばん 知ち亜あ子こさん各学部主催短期海外研修プログラム体験談農学部主催農業・食糧分野における国際協力で活躍出来るグローバル人材の育成(ネパール)全学教育機構主催フランス、リール大学語学・文化研修プログラム(フランス)グローバル化推進センター主催カリフォルニア州立大学 地域活性化の体験型学習と実践英語プログラム(基礎/応用)(アメリカ)医学部保健学科主催シンガポール夏期海外単位認定プログラム(シンガポール)人文学部主催現代ドイツ研修プログラム(ドイツ)工学部主催グローバルエンジニア育成のための工学部マレーシア短期研修(マレーシア)

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