工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード•地域づくりに関する研究•地域および都市の景観に関する研究•日本と中国のラーバンエリアにおける土地利用の変容と生活の質評価に関する研究(科研費基盤C)•中山間地域の保全戦略のための環境総合指標の展開(科研費基盤C)•サスティナビリティに向けた農村空間の評価と施策に関する研究(科研費基盤C)最近の研究トピックス人口減少・少子高齢化の日本において、その地域の歴史性・場所性を踏まえた魅力的なまちを考えることは、持続可能な地域づくりの一歩になります。例えば、街路のないまちはなく、街路はまちの骨格を形成し、街路と土地利用(建物用途など)との関係はまちの魅力を左右します。城下町・松本市中心市街地の街路構造と土地利用を調べてみると、土地の記憶が刻み込まれた魅力が見て取れます(下図は松本市中心市街地の街路構造と建物用途の関係を示します)。さらなるまちづくりでは、地域独自のまちづくり制度の設計やエコロジカルネットワークの形成なども考えていくことが必要になり、持続可能な地域づくりに一般解がないことが難しいところです。准教授藤居良夫研究から広がる未来卒業後の未来像近年、自然環境の保全や持続可能な社会が求められており、環境に配慮した地域社会の構築が必要とされています。藤居研究室では、地方都市や中山間地域における計画論、地域環境および流域環境の分析・評価、社会開発に対する計画・手法などに関する研究を行います。研究内容は大きく次の3つの分野に分けられます。1.都市計画・農村計画に関する分野2.景観分析および評価に関する分野3.環境計画・環境評価に関する分野⽔環境・⼟⽊⼯学科地域の環境を分析してまちづくりを考えます画像処理により、まちの景観を分析・評価し、地域・都市の計画づくりに活かす人工衛星データを活用して、土地利用の変化を分析し、将来の予測を行い、地域・都市の計画づくりに活かす京都大学および同大学院修了後、島根大学を経て、現在に至る。土地利用計画やマスタープラン等に係わる土地利用および地域環境、生活環境の時空間的変容の分析評価を行い、将来計画への反映を図ります。都市景観や農村景観の評価を通じて景観計画、景観保全を考えます。さらに、都市における景域変化をとくに緑地の配置から評価します。多くの卒業生が公務員(専門職)として、また、コンサルタント(都市計画、環境計画分野)会社やJRで活躍しています。都市計画・地域計画・Landscape(景観・景域)79

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