工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード交通まちづくり・公共交通・交通安全対策・渋滞対策・インバウンド観光施策・地域協働•無信号二段階横断歩道やラウンドアバウト等の導入計画と効果計測•道路交通の円滑性・安全性向上施策に関する研究•郊外や中山間地の地域主導型の公共交通の計画・立案•地方都市の中心市街地のバス路線や観光周遊バスの路線設計•公共事業の効果計測•交通実態の調査・分析•地域協働型の交通計画の策定•子育て世代・高齢者の公共交通利用に関する研究•外国人観光客のインバウンド観光に関する研究•中心市街地におけるバス路線の設計(地方自治体との共同研究)•外周発光装置付き横断歩道標識の効果実験(地方自治体との共同研究)•中山間地域における地域主導型公共交通の計画(地方自治体との共同研究)•地域公共交通の維持・活性化に係る研究(民間企業との共同研究)•二段階横断歩道の効果分析(民間企業との共同研究)•地方におけるインバウンド観光施策に関する研究(民間企業との共同研究)•フラクタル次元を用いた個人間の相互作用による交通行動への影響に関する研究(科研費(基盤研究C))最近の研究トピックス●明るさの変化による夜間の道路交通の安全・安心に関する研究夜間の様々な状況での道路空間において輝度や照度の計測を行い,道路空間の明るさの特性が道路利用者に与える安全・安心について分析を行う。●夜間における横断歩行者の安全性向上に関する研究夜間時の横断歩道上の歩行者に対する安全性に着目し,歩行者が横断歩道を渡る際の昼間と夜間の車の停車率の違いを明らかにし,夜間の横断歩行者の安全性向上のための効果的な対策の検討を行う。准教授⾼瀬達夫研究から広がる未来卒業後の未来像高瀬研究室では、土木計画、そのなかでも主に交通に関する分野について研究を行っています。計画を策定したり施設の整備を効率的かつ効果的に行うためには、利用者の需要を予測したり、定量的・定性的な評価をしたりする方法について、より精度の高い手法を構築する必要があります。そのため現在研究室では個人の交通選択行動を社会学・心理学的視点からだけでなく、自然科学的な要素も考慮して分析するモデルの構築に取り組んでいます。この様に人の行動を明らかにすることによって、交通を基軸としたまちづくりを進めて行くことに取り組んでいます。高瀬研究室では、様々な交通に関する問題に対して取り組んでいます。また自治体等と連携し調査や分析を行ったり、公共交通の利用促進策を計画したりしています。将来的には交通体系を考えたまちづくり、「交通まちづくり」を進めていきます。「交通まちづくり」を進めて行くためには、単に人の行動の把握や交通システムに関する知識を有するだけでなく、地域の人々とのコミュニケーションが欠かせません。将来はこれらを身に付けたコンサルタントとして、よりよい地域づくりを行う人になることが考えられます。1996年より信州大学工学部に勤務。主な研究分野は土木計画、交通計画。⼈の⾏動を分析し、交通を基軸としたまちづくりを進める⽔環境・⼟⽊⼯学科【私の学問へのきっかけ】土木工学科を選んだ理由は、工学部のなかでも幅が広く、計画やマネジメントの分野もあることでした。入学後にはじめて、普段何気なく使っている交通が専門分野の一つで、人や物の動きを分析し、人々が安全で使いやすい交通が計画・設計されていることを知り、自分の学問の専門分野としました。交通計画は実際に必要としている地域の人々と一緒に考えて行くこともあり、現在ではやりがいを感じるようになりました。将来の基軸となる種々の交通システム世界の都市の交通まちづくり76

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