工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード複合材料と防災•複合材料の平均化に関する理論と数値解析•防災に関するシミュレーション•特になし最近の研究トピックス・災害発生時の道路閉塞予測・降雨時における水の流れのシミュレート・機械学習による構造内部の欠陥の同定准教授⼩⼭茂研究から広がる未来卒業後の未来像土木材料としては、鋼材・コンクリート・地盤材料等が主として用いられていますが、最近ではFRP(繊維補強プラスティック)やFRC(繊維補強コンクリート)といった新しい材料も使われるようになっています。例えばFPRに着目すると、自動車産業等では大きな地位を占めていますが、土木分野においてはFRPのみで作られた橋が日本には一橋しかないように、巨大構造物に使用したときの性質については、解明されていない点や改善すべき点が幾つかあります。小山研究室では、このような材料や構造物の力学的な挙動を予測するための数値シミュレーションを行っています。上で挙げたような材料には、耐震上有利となる軽量性、厳しい環境での建設に有利となる耐腐食性、デザイン上有利となる流動性といった特徴を兼ね備えており、従来に比べ自由度の高い土木構造物の設計・建設が期待できます。研究室の卒業生は、国土交通省、県庁、市役所、総合建設業、JR、コンサルタント等に就職し、幅広い分野で社会や地域を支える活躍をしています。東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了後、同大学助手、信州大学工学部助手・助教を経て、2009年より現職。専門は計算力学、材料気力学。その他、土木工学に関する様々なシミュレーションにも興味がある。⼟⽊⼯学における新しい材料を解析する【私の学問へのきっかけ】工学部では色々なものづくりに関わることができますが、どうせ作るなら大きいものがいいと考え土木工学科を選択しました。土木工学科に入学して、構造・水理・地盤・計画・環境など幅広い分野を学んだ結果、実験よりは数値解析や数式によって現象の予測が可能な構造分野が自分に合っていると考えこの道を選びました。⽔環境・⼟⽊⼯学科SiC補強5456Al弾塑性複合材料の巨視的応力ひずみ関係の予測及び実験値との比較74

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