工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード磁気応⽤・電⼦部品・センサ・ハードウェア・超スマート社会・次代航空機•5G携帯端末用高周波薄膜デバイス・回路●RFインダクタ●コモンモードフィルタ●バンプ•次代航空機用システム●GaN素子利用電源回路●回生ブレーキ•次代インフラ用デバイス・センサ●磁気光学効果利用光プローブ電流センサ…他•共同研究(五十音順)●コネクティックジャパン(株)(妙高市)●シチズンファインデバイス(株)(御代田町)●多摩川精機株式会社(株)(飯田市)●パナソニック(株)AIS社(門真市)…他•外部資金獲得実績(研究代表者のみ)●電源回路in-situ電流測定のための新たな光プローブ電流センサの開発;JSTS科研費基盤研究(B)(FY2019~2021)●5G用高集積・高効率送受信回路実現のための部品・回路技術の確立;総務省SCOPE電波有効利用促進型(若手ワイヤレス研究者等育成型)フェーズⅠ(FY2016)●絶縁被覆磁性微粒子誘電体中分散複合材料巻線間充填型UHF帯高Qインダクタの開発;JSTS科研費若手研究(B)(FY2015~2016)●磁気Kerr効果利用型光プローブ電流センサ及び巨大磁気Kerr効果材料の開発;JSTS科研費若手研究(B)(FY2012~2013)●省エネ方式による感度/測定レンジ可変型光プローブ電流センサの開発;JSTA-STEP(FY2012~2013)…他最近の研究トピックス(1) 微細金属磁性粉末複合材料を応用した高Q-RFインダクタの開発・微細金属磁性粉末を大気中熱処理することで表面酸化被膜を形成し、数百MHz以上でも低鉄損な鉄心用複合材料を開発・スクリーン印刷法により複合材料を15 mの巻線間にも充填でき、近接効果が低減され高Q化を実現・上記の高Q-RFインダクタの場合、同サイズの空心インダクタに比べて1 GHzでQ値を約3割増大→(2) 次代航空機用非接触式ブレーキシステムの開発・航空宇宙システム研究拠点航空機システム部門/航空機システム共同研究講座・菊池研究室や多摩川精機(株)などと共同で、渦電流/磁性粘性流体ハイブリッドブレーキシステムのサポート・菊池研究室や脇若特任教授らと共同で、回生ブレーキシステムを開発(3) Faraday効果利用型光プローブ電流(磁界)センサの開発と応用・シチズンファインデバイス(株)などと共同で、センサ部である巨大Faraday効果を有するナノグラニュラー磁性膜を開発・SiC/GaNパワー半導体素子を用いた次代電源回路in-situ電流測定のための超小型電流センサを開発・(一社)エレクトロニクス実装学会2018アカデミックプラザ賞を受賞・長野県航空機システム研究開発費補助金の助成を得て航空機用落雷検知センサとしても展開中(4) その他・主に右に示す持続可能な開発目標(SDGs)に対して、磁気応用技術を用いて電子部品を開発准教授曽根原誠研究から広がる未来卒業後の未来像先端磁気デバイス研究室では、佐藤敏郎教授と共同で、磁気技術を応用した次代システムを支える電子部品(デバイス)・回路やセンサ、それらに必要な磁性材料や新規複合材料を企業や学内外の研究室・学術機関と連携して研究・開発しています。曽根原ら研究チームは、①超スマート社会(Society5.0)での利用を目指す高周波(数~数十GHz)薄膜インダクタ・ノイズフィルタや、②次代航空機用回生ブレーキシステム、③次代インフラ用小型光プローブ電流センサなどを研究しています。当研の最新情報はhttp://amdl.shinshu-u.ac.jpをご覧下さい。上記の研究・開発中のデバイスやセンサは、超スマート社会や次世代航空機産業・インフラを支えるハードウェア技術の一つとして期待されています。また、デバイスレベルから省エネ化を図ることになるため低炭素化社会にも貢献します。卒業・修了生の皆さんは、大手電子部品メーカーやインフラ系企業など幅広い業種に就職しています。研究だけでなく普段の生活でも省エネや環境などについて多角的に考えるように指導していることもあり、人間的にも豊かな技術者・研究者として活躍しています。2007年3月信州大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。本学SVBLPD研究員を経て、2008年4月本学工学部助教。2013年4月より現職。2019年4月より航空宇宙システム研究拠点の基盤技術部門と人材育成部門を兼任。研究分野は高周波デバイス・回路・センサなど。次代システムを⽀える電⼦部品の開発~Society5.0や航空機⽤のハードウェア技術~電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】物心ついた時から電車が好きで、プラレールに始まり現在はNゲージに嵌っている“模型鉄”です。Nゲージで遊んでいるうちに電車の速度を制御する装置に興味を持ちました。また小学校低学年からラジオなどの電子機器の仕組みや原理に関心を持ち、自分でも作りたいと父親と地元の松本市にある電子部品屋に足繁く通い、半田ゴテを握って電子工作をしました。これらがきっかけで電気・電子の世界をもっと学んで将来に活かしたいと強く思い、この分野を志しました。45

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