工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード光技術・リモートセンシング・地球⾃然環境・⼈間⽣活環境・ライダー最近の研究トピックスSPIEAsia-PacificRemoteSensing(24-26September2018,Honolulu,Hawaii,USA)にてInvitedTalk(Afluorescencelidarforseamlesslyconnectingindividualobservationsoftheglobalenvironmentalsystems)2017JSTInternalWorkshoponFieldPhenotypingandModelingforCultivation(8-9December2017,Tokyo)にて依頼講演(Lidar:Opticalremotesensingtechniquetocollectinformationonplantlivingstatusgrowinginnaturalenvironment)28thInternationalLaserRadarConference(25-23June2017,Bucharest,Romania)にて指導学生が最優秀学生ポスター賞を受賞(Afluorescencedatabaseofaerosol-candidate-materials)世界で唯一の軽車両搭載・電源自立・移動型蛍光ライダ―システム(左)による韓国昌原市漆西取水場での水質調査(右上)および長野市犀川河川敷での植生観測(右下)•光計測システム開発•分光応用計測装置開発•リモートセンシングシステム開発•ライダーシステム開発•レーザー応用装置開発•高橋産業経済研究財団(代表):H31年度,河川環境内廃棄プラスチック調査のためのレーザー誘起蛍光スペクトルライダー装置開発•千葉大学環境リモートセンシング研究センタ-共同研究(代表):H30年度,蛍光ライダーの海洋応用の検討•市村清新技術財団植物研究助成(代表):H30年度,蛍光ライダーを用いた航空機植生観測シミュレーション実験;H29年度,植物生育診断分布の遠隔計測が可能な植生蛍光スペクトルライダー装置•科学研究費(基盤A)(分担):H29~H31年度、降水によるエアロゾル発生現象:大気‐森林相互作用の新展開•科学研究費(挑戦的萌芽)(代表):H27~H28年度、特に中間赤外領域を中心とした超広帯域スペクトル計測に基づく植物健康診断法•科学研究費(基盤B)(代表):H25~H27年度、浮遊バイオエアロゾル挙動の遠隔計測が可能な車載型蛍光分光ライダー装置•総務省SCOPE地域ICT振興型研究開発(代表):H24~H25年度、地域農産物ブランド化を支援する分光型クラウドセンサネットワークの農圃場「現場」実証試験教授⿑藤保典研究から広がる未来卒業後の未来像光情報センシングシステムの基本構成:自然環境と人間生活との関わりを表す概念として、新たな領域“生活圏”を、世界で初めて定義した電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】太陽が昇ると寝てられない!という性質なので、子供の頃から光が操る自然現象が大好きでした。雷なんかは大好きです。卒業研究で窒素レーザーを作りました。これは制御された雷みたいなもので、青白く光ってバチィ—ンと強烈な音がします。適当に感電してシビレて気持ちが良かったり。自然と人間の関係に興味を持っていましたので、両者を繋ぐ光(レーザー)と出会って今の研究が始まりました。⾃然環境や⼈間⽣活環境を科学する光情報センシング技術の開発自然環境は今、どうなっているのでしょうか。そして私達は将来どの様に関わっていけばいいのでしょうか。齊藤研究室ではその変化を注意深く見つめ理解し情報を提供する技術-光情報センシング技術-の開発を行っています。開発のヒントは太陽にありました。地球が誕生してから現在の姿になるまで、その変遷には常に太陽からの光エネルギーが大きく関わってきました。また人間の情報収集能力は光を巧みに利用しています。そこで(レーザ)光発生技術・分光技術・光検出技術・IT(PC)技術を上手に組み合せることで、人間を模倣した新しい光情報センシングシステムが完成します。私達のターゲットは、身近な環境から地球全体までに及ぶのです。1980年東北大学大学院電子工学専攻修了後、信州大学工学部助手。2004年より現職。学生時代に出会ったレーザー光の美しさに魅了され、それが仕事になってしまった。以来、一貫して光情報センシング技術の開発に従事。光を通じて人間と自然の関係を見続けている。青空と緑に囲まれた空間に光が満ちあふれている生活環境を想像して下さい。光技術は私達の生活を豊かにしてくれます。LED信号機、スマホ画面など、今や光技術を抜きにした生活は考えられません。光の実力は工学分野だけには留まりません。農学・生物学・医療/医学・環境学、地球そして宇宙を繋ぐ技術として、光が活躍する場面は無限に広がります。発想を実験という体験を通して実現する、その事実をきちんと理解できる能力を身につける、をモットーに指導しています。実験はいつも発想を裏切ります。それでもやってみましょう。どのような職業についても“へこたれない力”になります。39

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