工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワードソフトウェア設計検証・⾃然⾔語解析・モデル検査・要求仕様記述・AI4SE/SE4AI•自然語解析によるソフトウェア仕様分析•STAMP/STPAによる情報システム安全性解析•プログラムコードレベルの安全性・等価性検証•時間的性質・安全性質のモデル検査•モデルと制約に基づくソフトウェア開発に関する研究2015年度~2018年度基盤研究(C)•三菱電機との共同研究2015年度-2018年度•モデル検査技術を活用したソフトウェア設計方法に関する研究2009年度~2013年度基盤研究(C)最近の研究トピックスSTAMP/STPAと時間モデル検査を組みわせた単線踏切の安全性解析例人力による解析より多くの問題点を見つけることができる自然語解析と音声合成によるクラス図レビュー支援改善点を自動で見つけ、合成音声で指摘岡野研究室ではソフトウェア開発をサポートする諸技術の研究を行っています。ソフトウェアは要求文書に始まり、どのように作るかという設計文書、そしてプログラムコード、テストスイートなど複数の中間生成物からなっています。またこれらは相互に関連付けられています。これらの生産物に対して解析を行って、種々の性質を検証したり、工数などを予測することがソフトウェアの信頼性保証として重要です。これらの技術について小形研究室と共同して研究を行っています。教授岡野浩三研究から広がる未来卒業後の未来像高信頼ソフトウェア開発技術は今後、AI、IoTなどの技術が主体となる社会を支える情報システムを安心・安全に使う上でますます重要になります。高信頼ソフトウェアを開発する技術を持ったソフトウェア技術者の活躍の場がますます広がると思います。半数の学生が大学院に進学します。その後は、研究を通して得た技術、経験をもとにソフトウェアや組み込みシステムの開発・研究に企業等で活躍しています。大阪大学大学院基礎工学研究科修了。博士(工学)(大阪大学)。2020年より現職。ソフトウェア工学、とりわけ仕様記述と検証技術に関する研究に従事。信頼できるソフトウェアづくり︓「設計書」から「コード」まで電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】ソフトウェア工学の研究者になった理由の1つは、逆説的ですが、ソフトウェア作成が苦手であったことです。自分のような、あわてんぼ(書き間違えが多い)で、理解しているはずのアルゴリズムを実装するときに誤りをいれてしまう(論理的バグの混入)人間でも高信頼ソフトウェアを開発できる方法が「コンピュータを活用することにより」きっとあるはずだという考えで取り組んでいます。子供のころは電子工作に興味を持っていました。その発展として、コンピュータに興味を持ち、当時としてはまだまだ珍しかった「情報工学科」に入学し、今の自分があります。SAWアーキテクチャを用いたプログラム等価性検証の自動化要求仕様からの自然語解析を用いた要求検証35

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