工学部研究紹介_2021_日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワードソフトウェア⼯学・モデル駆動⼯学・オブジェクト指向開発・ユーザビリティ•ユーザビリティに着目したモデルベース評価支援手法•画面遷移に注目した仕様作成技術とプロトタイプ自動生成技術•機能やユーザビリティなどの多面的な関心事を分離したモデリング方法論•各種Web技術(Front-end framework, Web tutorial 等)を応用したユーザ操作支援技術•ソフトウェア工学教育を支援する教育支援技術•解析・シミュレーションに基づくソフトウェア品質の評価・改善技術•ユーザビリティ評価支援フレームワークの開発(科研費若手B)•高品質な要求仕様獲得のためのモデル駆動開発手法の研究(科研費特別研究員奨励費)•モデル駆動開発を支援する研究手法の実践的適用と再利用性の検討(民間企業からの委託研究)•IoTシステムの検証支援に関する研究(産学連携による共同研究)•トレーサビリティ追跡に関する研究(産学連携による共同研究)•モデル駆動開発教育に関する研究(産学連携による共同研究)•運用・保守へのモデル検査技術の適用に関する研究(産学連携による共同研究)•上流工程におけるモデル検査技術の活用に関する研究(研究機関との共同研究)•概念モデルに基づくユースケースモデル自動生成手法(他大学との共同研究)最近の研究トピックスIoT (Internet of Things) / CPS (Cyber-Physical System)の設計支援を目的としたアーキテクチャ設計モデリング手法や、モデル検査技術を応用した当該モデルの検証手法を研究しています。同様に、実務支援やモデリング教育を目的としたステートマシン図シミュレータや、シミュレータを応用した評価環境の研究も行っています。准教授⼩形真平研究から広がる未来卒業後の未来像小形研究室では、良いソフトウェアを効率的に作る方法を研究しています。建築での家と同様にソフトウェアにも設計図(モデル)があり、不具合の修正等を含めた開発コストの抑制のためには設計段階でモデルの作りこみが重要となります。当研究室は、Society5.0の社会に向けて今後ますます重要となるがチェックや作りこみが難しい「使い易さ(ユーザビリティ)」を、新規・既存のあらゆる手段を用いて作りこむ方法やその支援ツールの研究を主に行なっています。他にもシステムの安全性をモデルから調べたり、モデルの作り方を教育する方法に関しても研究を行なっています。「使い易さ」の感じ方は人により異なると言われ、工学的なアプローチは難しいように聞こえます。しかし、使い易さを高める技法もまた数百種類以上存在します。小形研究室は、これらの技法を効果的に用いて、ソフトウェアの使い易さを設計段階で効率的に高められる方法を探究します。「モデリング」には、物事の要点を的確に捉えて説明する、高度な抽象化能力が必須です。そして、この能力は企業が求めるコミュニケーション能力の本質と言えます。同研究を通して、その能力を高めた有能な人材の輩出を目指しています。モデル駆動ユーザビリティエンジニアリング︓使い易いソフトウェアの設計法を探究して電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】私が「ソフトウェア工学」という言葉を知ったのは、高校3年生の終わり頃でした。当時は「ゲーム」を作りたくて、触ったこともないオブジェクト指向プログラミング言語Javaを独学で覚えました。プログラミング言語を知るほど、様々な、けれども複雑で大きなアプリケーションを作れるようになり、次第に「如何によいソフトウェアを早く作れるか」に興味が移りました。実は、それが「ソフトウェア工学」の目指すところでした。その必要性と面白さからこの分野を選んだのです。芝浦工業大学大学院工学研究科修了。博士(工学)。2020年より現職。オブジェクト指向開発技術、モデル駆動開発技術および要求工学手法に関する研究に従事。ユーザビリティ評価支援ツール:Webブラウザへの操作を記録し、そのデータを解析して開発者に役立てるユーザビリティを高めるための設計部品のパターン:これらをモデルへ着脱することによって、ユーザビリティを考慮したカスタマイズを容易に行えるIoT/CPSのモデルに対する検証アプローチ:これらの全体像に対して個別の要素技術を研究しているステートマシンモデルのシミュレーションツール:簡単にシミュレーションを実行でき、また未通過遷移の解析なども行えるシミュレータ機能を応用した検証手法を研究する34

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