留学生就職促進プログラム
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 日本留学の動機は小さい頃から日本文化が好きで、日本に行きたいと思っていたことです。入学したフランス国立繊維工芸工業高等学院(ENSAIT)と信州大学繊維学部との間で締結していた交換留学生制度があることを知り、その中のインターンシップを活用して2・3年生次に来日しました。 信大ではバイオマテリアル研究室に入って研究を続け、ENSAITを卒業した後は再び信大に戻って大学院に進み博士号を取得しました。また研究・発表・アイデアの話し方など日本人との働き方を学ぶことができました。クリエイティブでありたい ミマキに就職したのは信大卒業後も日本に残りたかったからです。上田市も好きですし、日本でキャリアをスタートして日本語をもっと学びたいと思いました。マーケティングの仕事はテキスタイル、クリエイティビティ、海外出張、サンプル作成、そして日本人をつなぐ可能性でした。すでにミマキで働いているフランス人の先輩がいたことも心強かったです。信大で学んだことで能力を発揮できる仕事に出会えました株式会社ミマキエンジニアリング(東御市)恵まれた環境で充実した日々です!上司の声 現在の仕事はサンプル作成と海外向けのドキュメント作成やデモンストレーションです。テキスタイルの知識も活かせます。今後は新素材のサンプルブック作成に力を注ぎ、将来はグループプロジェクトに関わり、英語力を活かすことが目標です。スキルを磨きながら創造性を生かして学び続けたいと思います。 後輩へのアドバイスです。日本語のレベルが低くても私は合格できました。会社に入るとわかるでしょう。みんな優しくて文化の違いを理解しています。わからない時は聞いてください。私が恐れて立ち止まっていたら、今日ここにいなかったでしょうから。「日本語が片言でも怖くないですよ。語学力を活かした働き方をすれば良いのです」と語る上司のリーダー・雲卓思(くもたかし)さんと 当社は売上の3/4が海外であり様々な国や職種で外国籍の社員が活躍しています。中でも日本と母国の文化を知り、より広い視野を持つ留学生に着目したことがきっかけで採用が始まりました。今では国籍の垣根なく採用選考を行っています。 入社社員(留学生)には、語学力とコミュニケーション力で海外の販売店や現地法人の対応に即戦力として活躍してほしいと思います。 今後も開発型企業としてSDGsに取り組み、「新しさと違い」を提供し、自社ブランド製品を世界に供給するためにさらなる拠点展開を進めていきます。英語圏以外で挑戦したかった言語力日本への留学で実現できたホクト株式会社(東京都)上司の声「ウォンさんの言語能力はとび抜けて優れています。敬語を使った国内の営業でも、日本の文化をしっかり受容しています」と上司の日柳敦生さん 当社はシメジやマイタケなど健康に寄与できる独自のキノコ製品を市場に供給するメーカーです。北米、台湾、マレーシアに工場があり、今後も海外に注力していきます。ウォンさんはとても優秀で、語学力は尊敬に値する実力がありますので、海外の事業展開の中で力を発揮してくれることでしょう。 営業は人と人との商談。留学生の社員には、日本の就業文化を受容しつつ、当社が培ってきた既存のルートに加えて自ら新しい考えを起こして、海外で商談する相手を自分で探しに行く積極的な働きを期待しています。 マレーシアでは、海外へ留学する人が多く、将来も海外で活躍することを望んでいる人も少なくありません。私も海外留学した姉の影響を受けて、高校時代からマレーシアを出て海外で学びたいと考えていました。 日本を留学先に決めた一番の理由は、英語圏ではないからです。マレーシアでは公用ウォン ツンヤオさんマレーシア出身東京支店 東京営業第一課経済学部 応用経済学科| 2020年入社ロゼ セレーヌさんフランス出身営業本部 グローバルマーケティング部特販グループ 総合工学系研究科(織)博士| 2019年入社語がマレー語、ビジネスでは英語が使われています。多民族の国なので、母国語とマレー語と英語など、3~5カ国語を話す人も珍しくないのです。 私の周りではヨーロッパや欧州など英語圏に留学する人がほとんどでしたが、「言葉が通じてしまう国で生活するのでは、大きなチャレンジにならない」と考えた私は、新たな言語力を習得するために、日本を選んだのです。「スラムダンク」など日本のアニメも好きでした。 日本に来る3カ月前にエージェントの日本語講座を受け、東京の日本語学校で1年間学びました。信州大学を選んだのは、公立のために学費が安かったこと、そしてオープンキャンパスに参加してみて、自然豊かで魅力的な環境であると知ったからです。経済学部では数理知識を用いて株や金融商品などについて学びを深めました。世界中にホクトのキノコを届ける夢 ホクトは海外展開を積極的に行う会社で、自分の言語能力を生かせること、またキノコは自分も好きな健康食材であったことから、魅力を感じて入社しました。今の夢は、世界中の人にホクトのキノコを届けること。日本の営業のノウハウを習得して営業スキルの土台をつくり、自分の強みである言語力を生かして、海外で販路を広げながら夢に近づきたいです。遠い将来は母国に戻りたいですが、それまでは世界中どこででも働きたいです。特販G グループリーダー 雲卓思さん東京営業第一課課長 日柳敦生さん敬語は日本の営業の基本です13

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