留学生就職促進プログラム
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姉がトルコに留学していたので私も留学を希望しました。モンゴルでは日本式の高校に通い、文部科学省の留学生奨学金試験を受け合格して日本に来ました。1年目は日本語学校、その後は高等専門学校(長岡市)で学び、信大に編入しました。エネルギー関連に興味があり、高専でも電池関連の研究をしていたので、引き続き電池関連の研究ができることや、高校の友達が信大にいたこと、長野とモンゴルの気候が似ていたことが編入動機です。電池の研究を活かして 信大では物質工学科に入り大学院にも進みました。電池の研究を続け、より大きなエネルギーを蓄えるための材料の研究や特性評価などを行ってきました。信大には留学生が大勢いたのでコミュニケーション能力が身につき、大学生活はとても有意義でした。 入社の動機は、研究室で使っていた計測器が日置の計測器と同じタイプのものでエネルギー関係の測定に興味を持ったことがきっかけです。企業として福利厚生が良く、働きやす未来を担う技術開発に意欲を燃やしていますい環境で2年間の研修期間も魅力でした。 現在は車の計測器が担当で、車のワイヤレス充電を評価する装置に関するソフトの研究開発や様々なプロジェクトに関わる仕事をしています。当社は技術開発者の現場出張が多く、達成感を感じモチベーションもあがります。 今後の目標は、知識を身につけて海外の拠点で技術営業として働くことです。欧米に行ってみたいですし、ゆくゆくはモンゴルにも拠点を作って国に貢献できたらと思っています。 後輩へのアドバイスは、仕事の悩みを一人で悩まずに、上司に相談できるコミュニケーション力を身につけてきてほしいと思います。ムンフバトメンデ サイハンさんモンゴル出身DBユニット 理工学系研究科(工)修士| 2018年入社日置電機株式会社(上田市)教育・採用担当主査 三井正樹さん人事の声「『測る』の先へ。『ビジョン2030』を制定しました。メンディさんが手がける未来の技術に期待しています」と教育・採用担当主査の三井正樹さん 当社は売り上げの約半分が海外であり、これから海外仕様の製品開発にも力を注ぎグローバル化を図っていくため、語学とコミュニケーション能力のある外国籍の社員を増やしていく方針です。その一環として日本文化と長野に馴染みが深い信大工学部卒業の留学生の採用を2018年から毎年行っています。メンディさんが第一期生です。留学生には技術を培い経験を積んでいずれは海外拠点で活躍してほしいと思っています。 今後も計測器メーカーのフロントランナーとして販社の拠点を海外に拡げながら、「測る」を進化させ続け、世界のお客様と共に持続可能な社会をつくるソリューションクリエイターを目指します。快適な職場環境が自慢です!生産設備の設計に携わり工場のモノづくりをもっと楽に!長野オートメーション株式会社(上田市)上司の声「ジャンさんのような留学生の社員には、語学力だけでなく外国人ならではの視点にも期待しています」と、上司の土屋康彦さん 当社のお客様には日本企業の海外工場も多く、今後は海外企業との取引拡大も目指しています。こうした海外進出を視野に、語学が堪能な留学生を毎年積極的に採用。現在はジャンさんを含め、3名の留学生が当社で活躍しています。 留学生の社員は働く意識が高く、日本人とは違う価値観や働き方は職場に新風を吹き込んでくれます。今後も彼らの意見が、職場の活性化に繋がると期待しています。 当社の製品はすべてが一品物。主力の自動車・家電分野に加え、今後は食品・医療分野にも事業を拡げていく中で、さまざまな設計の経験を積んでほしいと思います。 日本への留学を志したのは高校1年生の頃。工学の先進国というイメージがある日本で工学を学びたかったからです。信州大学では生物化学の研究室に所属し、バクテリアの研究をしていました。当社の仕事には直接関係ありませんが、大学時代に学んだ化学・工学の基礎知識は、日々の業務に役立っています。ジャン ユンヨンさん韓国出身設計技術部工学部 物質工学科 | 2019年入社 当社に興味を持ったのは、大学の先生が勧めてくれたから。「ニッチな分野で、今後の成長が期待できる会社だから」という先生の言葉と、「今までとは違うジャンルの仕事に挑戦してみたい」という思いがあり、入社を決めました。工場見学も何度かしましたが、働く人たちがみんな優しくて、働きやすそうな職場の雰囲気にも心を惹かれました。 現在は設計技術部に所属。80名もの社員が、工場の自動化というニーズに応える多種多様な生産設備の設計を行っている部署です。私は電気設計を担当し、図面修正の手伝いや、機械の立ち上げの調整といった業務を任されています。先日は、初めての出張も経験。お客様の工場でラインを立ち上げ、お客様に説明する経験はすべてが勉強になりましたし、一定の評価をいただけたという手応えも感じることができました。一人前の設計者を目指して 生産設備の設計という仕事は、私にとってまったく無知の世界でした。基本的な用語さえ分からないゼロからのスタートでしたが、周囲の先輩や上司がいつも辛抱強く指導してくれました。私の成長を待ってくれる温かな職場に感謝し、「私ももっと仕事ができるようになりたい」と思うようになりましたね。今後は、最初の機器選定からライン立ち上げまで一人でこなせるような設計者を目指し、日々成長していきたいです。職場の温かな雰囲気が好きです!設計技術部 電気設計3グループ ディレクター 土屋康彦さん11

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