- 13 - (2)かがく領域と既存教科との関連 かがく領域で育みたい自己表現力・課題探究力・社会参画力 自己表現力 課題探究力 社会参画力 〇自らの探究の過程や結果を,自分らしく適切に合理的に表現することができる。 〇かがく的探究の過程として,自ら問いを見いだし,計画し,試行し,実行し,改善して,解決することができる。 〇使えるものを使って,仲間とよりよい生活や社会に向けて,合理的な判断と決定に基づいて協働することができる。 身の回りにおける科学・技術の意味・役割に関する見方・考え方を働かせて,事象に対する客観的な理解・判断に関する科学的な活動を通して,科学・技術による自己表現力・課題探究力・社会参画力を育成する。 <かがく領域の特徴> 幼稚園における遊びの姿を,自然科学的な探究の視点から捉え直す。かがく領域では,子どもが対象を捉えていく視点が「自然科学」にあるとし,数学的課題解決・理科的課題解決・技術的課題解決があると整理した。 そして,「かがく領域」から分化・専門化するであろう「教科(算数:A・理科:B・技術:C)」の視点で,「かがく領域」で子どもが発揮する資質・能力を明らかにした。教科における3つの資質・能力を整理した上で,3教科を束ねる「かがく領域:D」の資質・能力を明文化した。 子どもたちがどのような見方・考え方を働かせて,どのような資質・能力を発揮しているかは,教師の意味づけ方に大きく左右されることがわかってきた。だからこそ,既存の活動をそれぞれの教科の視点で見つめ直したときに,新たな意味づけ・価値づけができると考えた。この資質・能力表は,教師が子どものよさを肯定的に捉えるための視点である。 <既存教科・領域との関連> かがく領域は主に,低学年「算数科」「理科」「生活科」と対応する。 1~3学年算数科,3学年理科は現行の学習内容を該当学年で扱う。 1~2学年生活科は,現行の生活科で行われる活動の中から,技術科や,理科に関わるものを取り上げる。
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