領域「暮らし」の授業時数は,第1学年と第2学年では,現行の「生活」の時数の1/2程度と現行の「体育」の時数の1/2程度の合計程度とする。第3学年では,現行の「体育」の時数の1/2程度と,現行の「社会」の時数の合計程度とする。 ⑦小学校低学年における,学びの領域「表現」新設への対応 ‣ 領域「表現」の授業時数 第1学年 第2学年 第3学年 授業時数 187 193 173 ‣ 領域「表現」の目標と内容 【目標】 身の回りにおける「表現すること」の意味・役割に関する見方・考え方を働かせて,事象に対する主観的な価値づけに関する表現活動を通して,「表現すること」による課題探究力・自己表現力・社会参画力を育成する。 【内容】 A 教科「音楽」の内容 B 教科「図画工作」の内容(第1学年と第2学年) C 教科「体育」の保健以外に係わる内容 D これらの教科等を軸とする横断的な内容 ‣ 既存の教科の授業時数変更に伴う対応案 領域「表現」の授業時数は,現行の「音楽」と「図画工作」の時数と,現行の「体育」の時数の1/2の合計程度とする。 (2)研究の経過 第1年次 【PLAN】特別の教育課程の編成・実施に向けた準備 • 『学びの総合化』及び「遊びの視点」/「学びの領域」/教科「英語」「技術」の新設について,文部科学省や教育研究開発企画評価会議協力者の指導助言を踏まえ,その位置づけ,目標,内容,評価方法等について詳細に検討し,幼小中の全教職員で共有する。 ‣ 「遊びの視点」の意味・役割 ‣ 小学校低学年における「学びの領域」(「ことば」,「科学」,「暮らし」,「表現」) ‣ 小学校高学年における新教科(「英語」,「技術」) 第2年次 【DO】特別の教育課程の実施 • 『学びの総合化』のうち,幼稚園における【遊びの学び化】と小学校低学年における「学びの領域」の設置に焦点化して教育課程を編成・試行・評価/改善する。 • 小学校における【学びの教科化】として新教科「英語」「技術」の教育課程について検討するとともに一部を試行する。 • 幼小中一貫教育課程として,総合的な学習を通してどのような力を育むか,最終学校段階である中学校における総合的な学習の特色は何であるべきかという視点から検討する。 第3年次 【DO】特別の教育課程の実施 • 幼稚園における【遊びの学び化】と小学校低学年における「学びの領域」について,改善された教育課程を実施する。 • 小学校における【学びの教科化】として新教科「英語」「技術」の教育課程を全面実施するとともに,評価・改善する/中学校における教科等の横断的な学習の充実に焦点化して教育課程を編成・試行・評価/改善する。 第4年次 【CHECK & ACTION】特別の教育課程による成果の評価 • 【学びの総合化】の教育課程を全面実施する。 • 【学びの総合化】の成果について,特に「遊びの視点」/「学びの領域」/教科「英語」「技術」の新設/総合的な学習の時間の充実による効果/限界に基づいて評価する。 • 理数・技術教育,外国語教育の互恵的な充実による成果について,「遊びの視点」/「学びの領域」/新教科の設置による効果/限界に基づいて評価する。 (3)評価に関する取り組み 第1年次 • 全国学力・学習状況調査の結果分析 ‣ 実施時期:4月第3火曜日 対象:小学校第6学年,中学校第3学年 ‣ 評価方法: 国語,算数|数学のB問題の結果から,【教科等の総合化】の実態を把握する。 算数|数学のA問題及び理科の結果から,理数教育の実態を把握する。 • 外部検定の受験と認定に関する実態把握
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