- 21 - ③暮らし領域と既存教科・領域との関連 ④表現領域と既存教科・領域との関連 暮らし領域で育みたい3つの資質・能力 課題探究力 自己表現力 社会参画力 〇身近な人,社会及び自然とのかかわりの中で,自ら問いを立て,必要な情報を集めたり,整理したりしながらよりよい課題解決の方法を考えることができる。 〇対象や他者を五感を働かせて受容し,感じたことや気付いたことについて,ことばや絵,動作,劇化などの方法により表現することができる。 〇集団の一員として自分の役割や行動の仕方について考え,友と協働しながら生活を工夫したり,課題を解決したりすることができる。 身の回りにおける生活や身体の維持・向上に関する見方・考え方を働かせて,事象に対する客観的な理解・判断に関する活動を通して,暮らしに係わる課題探究力・自己表現力・社会参画力を育成する。 <暮らし領域の特徴> 幼稚園における遊びの姿を,気付きの質の高まりの面から捉え直す。生活科の学習活動を中心に「自然とのかかわり(校内散策,植物飼育,動物飼育等)」や「地域とのかかわり(校外散策等)」を構想する。その中で,自分自身にかかわることや家庭・地域とのつながりに視点を当てて活動しながら,生活科・社会科・体育科(保健分野)で育てたい資質・能力と往還させることで,暮らし領域で育みたい資質・能力を育成する。 <既存教科・領域との関連> 暮らし領域は主に,低学年では「生活科」「社会科」「体育科(保健分野)」と,高学年では低学年の「社会科」「体育科(保健分野)」に対応する。 1~2学年生活科は現行の生活科で行われる活動の中から社会科に関わるものを,3学年社会科および体育科(保健分野)は現行の学習内容を該当学年で扱う。 表現領域で育みたい3つの資質・能力 課題探究力 自己表現力 社会参画力 ○対象のよさや課題などの気付きから,対象についての自分なりの見方や感じ方を深めることができる。 〇表現への思いや意図を見いだし,それらを表現するためのアイディアや構想を考えることができる。 〇感性や身体を十分に働かせ,対象の魅力や特徴について,感じたことや考えたことを,身体や言葉を用いて表現したり,他者に伝えたりすることができる。 〇他者と共に考えたり,表現したりしながら,他者とつながることの心地よさや喜びを味わうことができる。 身の回りにおける「表現すること」の意味・役割に関する見方・考え方を働かせて,事象に対する主観的な価値づけに関する表現活動を通して,「表現すること」による自己表現力・課題探究力・社会参画力を育成する。 <表現領域の特徴> 幼稚園における遊びの姿を,音楽科,図工科,体育科に共通する「感覚と体」という視点から捉え直す。園児たちの,感じたことや考えたことなどを音や動きなどで表現したり,かいたり,つくったり演じたりする姿や,全身を使って遊ぶ姿をもとに,3教科,または2教科を融合させた,対象を創造的に表現していく活動を取り入れる。 <既存教科・領域との関連> 表現領域は主に,低学年では「音楽科」「図画工作科」「体育科(体育分野)」と対応する。 1~3学年各教科の現行の学習内容を該当学年で扱う。
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