- 3 - 年に学びの領域「科学」を新設し,プログラミング的思考の育成を軸として小中学校の接続を図るため,小学校高学年に新教科「技術」を設置する。これらの教科新設により,小中における教科を一致させ,理数・技術教育と外国語教育の系統的な学習を実現する。 ‣ 中学校における,教科等の横断的な学習の充実 『学びの総合化』を,中学校で【教科等の総合化】,即ち,実生活(心的世界や客観的知識の世界を含む)における課題について,各教科等の学習で先鋭化された資質・能力を地球市民として実生活で有効に機能させることを実現するために,教科等の横断的な学習を充実させ,関連する諸教科の知識・技能,思考力・判断力・表現力等を柔軟に活用しようとする意欲・態度を培い,生徒が実生活に見出した課題を課題探究として解決できるようにする。 図3 カリキュラムの全体像 ICT活用による,理数・技術教育,外国語教育の互恵的な充実 課題探究力,自己表現力,社会参画力を軸として資質・能力を実生活で有機的に活用する力を育成するために,理数・技術教育及び外国語教育の充実と互恵的な関係の構築を図る。 例えば,理数・技術教育については,小学校低学年に理科と数学の融合教科「科学」を設置するとともに,高学年に「算数」と「理科」に加え,科学技術の新教科「技術」を設置し,数学・理科・技術科について専門性の高い幼小中教員が校種を越えて協働する。 外国語教育については,外国語について専門性の高い幼小中教員が校種を越えて協働し,幼稚園から外国語による遊びを導入する。また,小学校低学年に国語と外国語活動の融合教科「ことば」を設置し,国語と連携した言語能力向上を図る活動と,英語によるコミュニケーション能力の基礎作りを図る活動とを段階的に教育課程に位置づける。その上で,小学校高学年に新教科「英語」を設置し,実用的アプローチからコミュニケーション能力を高める活動を段階的に教育課程に位置づけ,中学校との接続を円滑にする。 さらに,ICTを社会参画力育成の重要な手段として,地域をより深く知るとともに国外との交流を活性化し,気候温暖化や難民問題など国際的に重要な課題について海外の学校と共同授業を実施するなど,グローバルな視点から理数・技術教育と外国語教育による学びを実生活に活用する活動を教育課程に位置づける。 理数・技術教育,外国語教育の互恵的な充実により,21世紀型能力(基礎力/思考力/実践力)としての
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