教育学部研究紹介2020
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5教授島しま田だ 英ひで昭あき【研究分野】認知心理学、教育心理学、教育工学【研究テーマ】説明のわかりやすさ/共感と学習/心理学の応用 研究テーマは「説明」です。説明文やeラーニングなどの教材を対象に、どうすればわかりやすくなるのか、どうすれば読みたい/見たいと思ってもらえるのか、話し手に「共感」すると何が起こるのか、などの研究をしています。 また、認知心理学の知見を応用し、大学の授業においてICTを活用したアクティブラーニングを積極的に取り入れ、「楽しくて役に立つ」授業を提案しています。一般の方向けには、「わかりやすい説明の原則」を実践的に使える形で提案し、講演活動・執筆活動を行っています。「視線」による教材の「読み」の計測実験の例です。「科学的な研究」で学習環境の改善を目指します。現代教育コース 今、学校が大きく変化しようとしています。その背景には、インターネットやタブレットPCなどの情報通信技術の発達、異文化の人々とのコミュニケーションが重視されるグローバル化があります。現代教育コースは、従来の教科の枠を超え、現代社会に対応した新しい教育を学び、考えるコースです。近年注目されているICTを活用した「主体的・対話的で深い学び」やプログラミング、異文化間教育に加え、それらのベースとなる教育実践科学、発達・教育心理を加えた4つの視点から、未来の教育を創造的に考えます。教授越お智ち 康やす詞し【研究分野】教育社会学【研究テーマ】学校の組織論/メディアと教育 教育社会学は、教育現象や教育の諸問題を事実に即して分析する学問で、とりわけ、教育の諸事象を、社会や制度などより大きな文脈と関連させながら「関係論的」に読み解く点に特徴があります。たとえば、「いじめ」問題についても、学級の構造や学校を取り巻く社会状況、さらにはわたしたちが暗黙に依拠する教育観(いじめの捉え方)に関連させながら考察することで、いじめに対するオルタナティブな視点や解決法が見えてきます。現在、取り組んでいるのは、人間と社会を媒介する技術=メディアについてで、それらがいかなる教育=人間形成効果をもつのか、といったことです。メディア=技術が隠し持つ人間・社会形成効果を観察・検討することで、「人間とは何か」、「教育の隠れた効果」、「AI時代における教育の在り方」などについて、何かヒントが得られればと考えています。現代教育コース教授徳とく井い 厚あつ子こ【研究分野】異文化間教育、日本語教育【研究テーマ】地域の外国人支援のためのコミュニケーション研究〈著書〉単著:多文化共生のコミュニケーション アルク、日本語教師の「衣」再考 くろしお出版共著(分担執筆):対人関係構築のためのコミュニケーション入門 ひつじ書房、異文化間コミュニケーション入門 創元社、異文化コミュニケーション研究法 有斐閣、異文化間教育学の研究 ナカニシヤ出版、日本語教師のためのコミュニケーション研究 くろしお出版、多文化教育をデザインする 勁草書房、文化接触における場としてのダイナミズム 明石書店、言語教育とアイデンティティ 春風社、共生ーナガノの挑戦 信濃毎日新聞社

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