教育学部研究紹介2020
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25保健体育コース教授岩いわ田た 靖やすし【研究分野】体育科教育学【研究テーマ】体育授業の教授学的研究 小学校や中学校の体育・保健体育の「よい授業」の実現のために、その目標や学習内容を探究しながら、教材づくりや教授行為など広く教授学的な研究に取り組んでいます。特に、専門的に深めているのは、「学習内容研究」(体育では、「何を」おしえるのか?)と「教材づくり」(「何で」教えるのか?)の問題領域です。 これらに関連した研究成果を次のような著書にまとめてきました。 ○『体育の教材を創る』 (大修館書店) 2012年 (単著) ○『ボール運動の教材を創る』 (大修館書店) 2016年 (単著) ○『体育科教育における教材論』 (明和出版) 2017年 (単著) ○『初等体育授業づくり入門』 (大修館書店) 2018年 (共編著)         ◇ 健やかな心と身体を育む            運動の真の楽しさを追究する ◇  子どもたちの体力低下や運動離れをいかに食い止めるか。現代ほど、子どもたちと体育・スポーツの関係性がクローズアップされる時代はないかもしれません。ボールがうまく投げられない子どもには、どんなふうに教えたらよいのか。スポーツが持つ真の楽しさを伝えるには、どうすればよいのか。体育の授業は、運動ぎらいの子どもたちに運動好きになってもらうチャンスでもあります。保健体育コースでは、子どもが大好きで、スポーツが大好きな、人間味と情熱に溢れた教師の養成を目指しています。准教授三さん條じょう 俊とし彦ひこ【研究分野】運動方法学【研究テーマ】走・跳動作の分析と陸上運動/陸上競技の指導方法の研究 論文:スプリントトレーニングにおける実験的研究—ある動きを強調した疾走練習について—/小学校走幅跳の発達と最適助走距離/小学校高学年走幅跳の跳躍距離を決定する要因—練習効果についての考察を含めて—/走り幅跳びの踏切り調整におけるVariable Run-Up Method の効果/女子大学生におけるスキッピングトレーニングが短距離疾走能力・疾走フォームに与える効果/女子大学生のハードル走におけるインターバル各ステップの歩幅の変動性/ハードル走の観察学習におけるモデル呈示角度の効果に関する実験的研究/スプリント走における自己のイメージに関する研究/走幅跳記録の変動要因に関する研究/小学校短距離走指導に関する考察/体育科教育における陸上競技の教材づくりに関する基礎的研究/ ほか保健体育コース准教授友とも川かわ 幸さち【研究分野】国際学校保健、健康教育、環境教育【研究テーマ】 健康教育・環境教育の教材及びカリキュラム開発/人材育成/学校保健政策/エコヘルス/就学前教育における健康増進活動 アジアやアフリカの開発途上国の子ども達のより良い成長と発達を促すための健康と環境の問題の改善、そのための仕組みと人材養成に関する研究を行っています。また、国内では、保健教育の教材開発や、幼稚園や保育所などでの健康増進活動についての研究を行っています。論文:・Key factors for school health policy implementation in Thailand・Examining the appropriateness and reliability of the strategy of the Kenyan Comprehensive School Health Program・The ecosystem approach to health is a promising strategy in international development: lessons from Japan and Laos・Factors inuencing the national school health policy implementation in Lao PDR: a multi-level case study・世界の子どもの貧困と健康-貧困が生み出す格差の健康影響とその対策 -・開発途上国の教員養成機関における健康問題とヘルスプロモーション活動のニーズ・保健学習の指導力向上のための模擬授業の効果と課題-省察の変容に着目して-

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