教育学部研究紹介2020
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20教授三み崎さき 隆たかし【研究分野】理科教育学、臨床教科教育学【研究テーマ】小・中学校の理科授業に現れる学習者の自然認識と概念形成/gatekeeperとend userによる『学び合い』の臨床教育学的研究 小学校及び中学校における理科の授業で実際に学ぶ児童生徒の自然認識と概念形成の過程と変容に関する研究をしています。そのために、実際の学校現場で理科の授業の時の児童生徒の会話や行動等をすべて記録して、量的・質的に分析し、学びの有効性を議論しながら授業改善に寄与できる学習臨床学的な教育研究を進めます。 私たちの『学び合い』研究室     ※三崎研HP 信濃の国からこんにちは       ※三崎研ブログ(毎朝更新)理科教育コース准教授坂さか口ぐち 雅まさ彦ひこ【研究分野】神経生物学、理科教育学【研究テーマ】ショウジョウバエ神経生物学/数学や理科各領域の関連性を想起させる教材の開発・研究1.神経系の構造と機能の解明 http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/course/science/labo/biology/02.html  現在はショウジョウバエを用いてライブイメージング等を行っています。(写真:幼虫体壁感覚ニューロンのKaede蛋白による神経解剖学的解析例) 2.理科教育研究。現在は生物学理解のため数学や物理学との関連性理解が重要だと想起させる教材の開発・研究を行っています。論文:教育学部理数教員志望学生に数学・物理学の必要性を意識させる生物教育 : メンフクロウの音源定位の教材化 他准教授神かん原ばら 浩ひろし【研究分野】物性物理学(実験)、物理教育【研究テーマ】接合系における電気伝導に着目した物性研究/物理実験教材の開発 点接合や破断接合、または接触界面における電気伝導測定を通して、バルク(塊)では見られない、局所的に特徴的な現象の物性実験研究を行っています。具体的には、金属強磁性体の接合を介した電子系秩序状態の電気伝導特性や、水素雰囲気下における金属酸化物の還元反応にともなう界面電気抵抗変化などを調べています。 物理教育関連では、酸化物高温超伝導体、ネオジム磁石などを用いて、力学や電磁気学分野の物理演示実験教材の開発研究を行っています。また、液体窒素を用いた「超低温の世界」の出前授業を小・中・高で行っています。准教授竹たけ下した 欣よし宏ひろ【研究分野】地質学(第四紀学、火山灰層序学)【研究テーマ】盆地と山地の形成過程に関する研究/最終氷期の自然環境と人類の関わりに関する研究 第四紀(約260万年前—現在)と呼ばれる地球の歴史の中で一番新しい時代の地質(地層や岩石)を対象として、大地の生い立ち(形成過程)を読み解く研究をしています。大地は不動のものではなく、ゆっくりではありますが絶えず変化しています。 2014年、長野県内では土石流災害(南木曽)、噴火災害(御嶽火山)、地震災害(長野県北部)が次々と発生し、大変な1年となりました。しかし、このような出来事こそが、大地を変化させ、私たちが暮らす土地を生み出したともいえるのです。ですから、自分たちが暮らす大地のでき方を理解することは、災害を減らすことにもつながると考え、野山を歩き地層や岩石を相手に研究を続けています。

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