教育学部研究紹介2020
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17数学教育コース 学校教育における算数・数学の教員として、数学に関する専門的な知識はもちろんのこと、教材や指導法などについても様々な創意工夫が必要になります。算数・数学科の教育内容をより深く学んだり、教育内容の背景にある学問的な数学を学んだり、算数・数学の学習指導に関する専門的な知見と力量を高めたりしながら、未来の主役である子どもたちのための算数・数学教育とは何か、子どもたちの学びをよりよい方向へと導くにはどうしたらよいか、体験的に学びながら考えます。教授宮みや﨑ざき 樹みき夫お【研究分野】教科教育学、科学教育学【研究テーマ】数学教育における証明/教科教育学における非認知的スキル【教育】学 部:算数科指導法基礎、数学教育教材論、数学教育評価論他大学院:数学教育総論、数学科授業研究他【研究】数学教育における証明に関する研究カリキュラム開発/指導法開発/学習用コンテンツ開発非認知的スキルに関する研究教科教育に固有な非認知的スキルの解明/評価法の開発と活用教授茅ち野の 公きみ穗ほ【研究分野】教科教育学、科学教育【研究テーマ】学校数学における証明/3次元動的幾何環境下での図形教育カリキュラムと学習 教育実践上の課題にこたえるために、小学校算数科及び中学校・高等学校数学科の学習指導のために必要な知見を創案します。子どもたちにどんな学びが必要か、そのために子どもたちにどんな内容が必要か、それらを子どもたちはどう学ぶのか、学びをどう評価するか、指導をどう評価するか、について考えます。不易と流行という視点から、時代にあわせて数学教育用ソフトウェア等ICTを活用した学びの環境をデザインすることも行います。数学教育コース准教授小こ松まつ孝こう太た郎ろう【研究分野】数学教育学【研究テーマ】数学的探究/教材開発/動的幾何ソフトウェアの活用 研究の関心は算数・数学の授業において児童生徒の探究活動を実現することにあります。与えられた問題を解決するだけが算数・数学ではありません。解決すべき問題を自ら見いだしたり、問題を解決した後でもさらに新たな問題を考えたりするなど、数学的な活動は本来ダイナミックなものです。そうした探究活動の意味について、推測、証明、反例、前提追究などをキーワードとして検討しています。そして、数学的探究を児童生徒が経験できるようにするための教材を、学校の先生方と協働して開発しています。また、コンピュータ、とりわけ動的幾何ソフトウェアを活用した数学の授業にも関心があります。

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