人文学部_学部案内2021
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614年生太田なつみ-芸術コミュニケーション分野授業は卒業に必要な単位は取り切ってしまったので, 卒業論文を書きながら興味のある授業に顔を出そうかと思っています。 私は中学, 高校で美術部に所属し, 芸コミに入った際も美術にしか興味がなく, 卒業論文もその系統で書くつもりでいましたが, 今書こうとしている卒論のテーマは舞踊の領域です。 大学で勉強しているうちに美術以外の様々な領域に興味をもてるようになれたことは, 大学に入って良かったと思うことの一つです。Student Life私は松本生まれ松本育ちなのですが, 芸術コミュニケーション分野(以下芸コミ)に入るまで, 松本には何があるのか, どのような文化が根付いているのか全く知りませんでした。芸コミでは, 美術, 舞踊, 音楽の三つの視点で芸術について学んでいきます。座学はもちろん, 特にフィールドワークに力を入れていて, 美術の授業では実際の現代アーティストを招聘して松本市の会場で展覧会を開いたり, 舞踊の授業では自分達で舞台を創ったりワークショップを開いたりと, 内に閉じず外側にアプローチしていく活動をいくつも行っています。芸コミの授業は, 松本の注目してもらいたい建物で展覧会を催したり, 街歩きをしたり, 地元のお祭りに参加したりと, 大学周辺の地域に密着した活動が多く, それぞれの芸術の側面から松本に関わっていきます。それらを通して, 松本には歩ける範囲に多くの文化的価値をもつモノがあり, 芸術があり, そして気の良い人々がいることが分かり, 松本の様々な顔を知るようになりました。松本を例にだしましたが, このように, アート, 作家, 伝統など様々な対象についても, 文献を読み, 価値観の違う人々と話し合い, 一つの物事を多様な視点で覗いて, 未知を知に変えようとしています。人文学部は, その多様な視点を養う場所なのだと思います。一見答えのない問題に対し, 多くの視点, 方法からアプローチし, 自分なりの回答を出す, そのプロセスを踏める人になれるように勉強していきます。人文学に興味のある方は, ぜひ多くの分野や人と触れ合って刺激を受けてください。楽しいですよ。

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