農学部研究紹介2020-2021
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37先鋭領域融合研究群社会基盤研究所地域デザイン部門Research Center for Social Systems【地域デザイン部門】当該部門は、国内外の地域デザインの成功例やその社会実装に関する総合的な研究に従事する。具体的には複合的な新しい地域計画モデル、グリーンインフラ、SDGs、気候変動、地域ブランド化などに関連した国際的な比較研究に従事します。防災、都市・地域計画、建築、経済、大学と地域の連携という複合的な観点から、新たな社会基盤の構築に向けた成功事例に着目し、法律、行政の専門家と連携しつつ総合的な分析を行います。実際の市町村や県との連携も図りながら、研究成果から得られた知見を実際の地域デザインへの応用に向けた改善策を提案します。以上の社会実装を通じて地域ブランドの向上と持続可能な地域デザインの実現を目指します。【研究所の目標】データサイエンスを切り口に、多様な分野の融合研究を進め、多文化共生を可能とする社会基盤の構築を目指します。文理融合の新しい学術領域を創出して、地域イノベーションを起こすことを目標としています。地域のあらゆる課題の解決を目指した活動を推進していきます。①グリーンインフラの成功モデルの分析②実際の地域計画への社会実装と国際連携福島県新地町における復興計画とその評価Outstanding Awards, Category :Natural Disasters and Weather Extremes, Resilience by Design,2018 of International Federation of Landscape Architects【研究所の組織】●法制企画部門:各種の法制面の知見を活かし課題解決・政策実現に貢献●データサイエンス部門:データ整備・分析手法の開発による政策立案に貢献●地域医療部門:地域の医療・介護・保健・福祉課題の解決に貢献●地域デザイン部門:総合的なデザインモデルの分析・実装により持続可能な地域づくりに貢献●AI・ロボティクス部門:人工知能学やロボット学の融合による豊かな生活スタイルの提案に貢献【教員の紹介】部門長:玉井克哉教授(東京大学先端科学技術研究センター/信州大学経法学部総合法律学科)専任教員(伊那キャンパス所属):上原三知准教授,新井雄喜助教私は国際協力機構(JICA)において約12年間、アジア、アフリカ、中南米諸国における自然環境保全、持続的自然資源管理の推進などを目的としたODA事業や、インフラ開発事業の環境社会配慮などに携わってきました。現在はそれらの経験を踏まえ、自然環境と調和した地域づくりのための協働ガバナンス、アジア地域における持続可能な自然資源管理を通じた貧困削減のアプローチの有効性の検証や国際比較など、社会実装に資する学際的な研究に他分野の専門家と共に取り組んでいます。新井雄喜助教東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。2007-2019まで国際協力機構(JICA)に勤務、2019年9月より現職。研究分野は、環境社会学。自然資源の持続的利用を通じた、豊かな地域社会の創出

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