vision2030
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■目標信州大学は、その存立の理念に基づき、教育・研究・地域貢献・国際交流において次の目標を掲げます。かけがえのない自然を愛し、人類文化・思想の多様性を受容し、豊かなコミュニケーション能力を持つ教養人であり、自ら具体的な課題を見出しその解決に果敢に挑戦する精神と高度の専門知識・能力を備えた個性を育てます。人類の知のフロンティアを切り拓き、自然との共存のもとに人類社会の持続的発展を目指した独創的研究を推進し、その成果を地域と世界に発信し、若い才能を引きつける研究環境を築きます。信州の自然環境の保全、歴史と文化・伝統の継承・発展、人々の教育・福祉の向上と産業発展の具体的課題に貢献するため、大学を人々に開放し関連各界との緊密な連携・協力を進めます。諸外国から学生・研究者を積極的に受け入れ、世界に開かれた大学とし、信州の国際交流の大きい推進力となります。教育研究地域貢献国際交流信州大学長HAMADA Kunihiro 世界はこれまでにない速度で変貌を続けており、未来社会に対しては期待と共に不安も渦巻いています。我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されている超スマート社会Society5.0では、様々な革新技術(第4次産業革命)により人類が経験したことがない環境で活動することになります。そのような社会で必要とされる人材を育成し、高等教育機関として目指すべき姿を展望するため、信州大学創立70周年を機に信州大学長期ビジョン“VISION2030”を作成しました。一方、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、国際社会全体の開発目標として、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が掲げられています。信州大学も2030年に向けて取り組んでいくべき目標が多く含まれています。また、中央教育審議会が2018年11月にまとめた2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)では、必要とされる人材像と高等教育の目指すべき姿を示し、多様性と柔軟性のある教育研究体制の構築、教育の質の保証と情報公表の推進、18歳人口の減少を踏まえた高等教育機関の規模や地域配置の在り方が謳われています。この答申を考慮しながらも、SDGsで設定されている目標年や変化の速さも考え、2030年に向けたビジョンとしました。長野県で唯一の国立大学法人として、地域の産業界や地方公共団体等とビジョンを共有しながら歩んでいけることを期待しています。はじめに

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