SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2018-2019
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SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITYREPORT 2018−201923信州大学は、大学発ベンチャーの円滑かつ適正な支援を行うことを目的として、知的財産・ベンチャー支援室の設置(2017年10月)、オープンベンチャー・イノベーションセンター(OVIC)の竣工(2018年6月)などに続き、所定の要件を満たすベンチャーに対して、「信州大学発ベンチャー」の称号を授与することといたしました。第1回大学発ベンチャー認定委員会では、本学に関係する10の法人が「信州大学発ベンチャー」としての認定を受け、2018年6月、この認定対象法人への称号記授与式を実施いたしました。信州大学は、自然環境の保全、人々の健康と福祉の向上、産業の育成と活性化、新しい文化の創造など、本学に求められている社会的使命を果たすため、長野県内の様々な機関・企業・自治体等をはじめ、県外を含めて地域との積極的な連携を行っています。信州大学の全学協定は、連携内容が特定の事項に限定されない包括連携協定が中心となっているのが大きな特色です。<最近の全学連携協定>・高森町(長野県、2018)・中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)八王子支社(東京都、2019)・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) (神奈川県、2019)2018年4月2日、軽井沢病院にて記者会見(写真左より)玉井克哉氏(信州大学経法学部教授・東京大学先端科学技術センター教授)、丸橋昌太郎氏(信州大学社会科学基盤センター長・経法学部准教授)、藤田敏郎氏(信州大学特別特任教授・軽井沢病院名誉院長)、藤巻 進氏(軽井沢町長)、牧山尚也氏(軽井沢病院長)信州大学社会基盤研究センター、東京大学先端科学技術センター、軽井沢町の連携協定第1弾として、軽井沢地域のデータを先端の諸科学(医学、社会科学等)から解析して、軽井沢地域にあわせた健康施策の立案と医療体制について研究を行う、大型の寄附講座「軽井沢医療安全法学-健康推進地域を目指して」を2018年4月に設置しました。当講座は2022年度までの5年間、軽井沢オフィス(→P18)において、医学系、法学系の教員が新しい先端融合研究を創出し、地域課題解決の窓口機能も持ちつつ、さらなる医療体制の充実化を図る画期的な講座です。今後は高血圧等の生活習慣病に関する最先端の基礎研究を活用して、フレイル・認知症のコホート研究を進めて、軽井沢町の健康寿命を延伸するプロジェクトを実施します。第1回認定のベンチャー企業との記念撮影10信州大学発ベンチャー第1回認定にかかる称号授与式を開催2019年7月、NEXCO中日本八王子支社との包括連携協定調印式9社会の要請にこたえるための連携協定信州大学は、長野県警察、長野高専、(株)ラックとセキュリティに関する情報を共有し、防御技術開発・体制整備・教育・人材育成等を目的とした連携協定を締結していましたが、今回、諏訪東京理科大学、(株)電算、NTT東日本長野支店よりこの協定に加わる事の希望が寄せられ、2019年6月にサイバーセキュリティに関する協定を結びました。今後もサイバーセキュリティに関する情報交換を頻繁に行いながら、各組織のセキュリティ対策を充実させるための体制の確立、人材育成等への協力を進めていき、その成果を外部にも発信し、サイバーセキュリティに対する社会全体の体制整備にも貢献したいと考えています。13サイバーセキュリティに関する協定を締結サイバーセキュリティーに関する協定調印式総合医理工学研究科医学系専攻医学分野では、地域に根差した実証的臨床研究を行い、地域連携を意識した医療を実践できる高度専門医の育成を目的として、2019年3月に軽井沢町民国民健康保険軽井沢病院及び社会医療法人 厚生会 木沢記念病院と、連携大学院教育の実施に関する協定を締結しました。令和2年度より、軽井沢病院からは2名、木沢記念病院からは1名の社会人大学院生を受け入れる予定です。12連携大学院教育の実施に関する協定の締結11寄附講座「軽井沢医療安全法学-健康推進地域を目指して」を設置協定締結 木沢記念病院協定締結 軽井沢病院

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