SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2018-2019
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SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITYREPORT 2018−201919語学、情報、歴史など様々な教養を身につけ、それらの活用能力を培うことができるカリキュラムを提供します。また、研究を通してこれまで分からなかったことの解明やできなかったものの創造を行い、次世代の教養を構築します。1新入生向け教養ゼミの充実すべての新入生のコミュニケーション能力や問題解決能力などを高めるため「教養ゼミナール」の必修化を進めています。教養ゼミナールは、全学部生混合で行われる能動的な学習科目です。多くの事例研究を行うことで、自分の知識と社会との関係を理解する機会を提供し、また、討論やプレゼンテーション等を積極的に取り入れ、物事の多面的な理解と深い洞察力を養います。教養ゼミナールでのグループワーク風景3企業人や政策担当者を講師にした「現代産業論(産業論特論)」経法学部では、毎年、テーマを設定し、中央省庁や民間企業の幹部等を招き、直接講話いただく「現代産業論」を市民にも公開する形で開講しています。これまでの講義内容は、製造業、建設業、流通業、食料・エネルギー産業から金融業まで、また対外経済関係、地方創生など幅広いものとなっています。2019年度は「自動車社会の未来」をテーマに、自動運転・電動車・カーシェアリング等の先端的な取り組みを率いている、トヨタなど関連企業や経済産業省など担当省庁の幹部に講義していただきました。講義風景5多彩な生涯学習事業で学びの機会を提供市民開放授業では、学生のために開講している通常の授業を一般市民にも開放し、学生と一緒に学ぶ機会を提供しています。年間約700講座を開放し、年間延べ350名以上の方が受講しています。出前講座では、教育機関や生涯学習機関等からの申込みを受けて、本学の教員が県内各地に赴いて講座を実施しています。毎年約300講座を用意しており、年間約10,000名の方が受講しています。4長峯財務大臣政務官車座ふるさとトーク2018年5月、長峯誠財務大臣政務官(当時)と経法学部生との意見交換「車座ふるさとトーク」を実施しました。これは大臣・副大臣・政務官が各地に赴き生の声を聴く取り組みで、今回は全国で初めて大学生のみを対象に実施されました。学生からの様々な意見に対して長峯政務官が一つ一つ回答するとともに、「自ら課題を設定し解決する力を身につけてほしい」と学生たちにエールを贈りました。財務大臣政務官と学生が対談する「車座ふるさとトーク」が実現高等教育コンソーシアム信州加盟大学2「高等教育コンソーシアム信州」で相互連携信州大学を含む長野県内の10大学は、各大学の個性を活かしながら単位互換や遠隔授業を行うことで、教育力の向上を目指しています。また、夏には留学生を含む学生を対象とした10大学合同学生キャンプを開催して学生同士の交流を深めているほか、学生が主体となって行う活動を支援し、地域との連携拡大と学生間交流の活性化を図っています。さらに、長野県と連携して、県内で学ぶ魅力をアピールする事業を行っています。信州技術系社会人育成プログラム◦信州技術系社会人育成プログラム工学部では、これまで実績のある諏訪圏(超精密加工技術)、長野地域(ながのブランド郷土食)、飯田・下伊那地域(電気機器制御技術)の社会人育成事業を一体化し、「信州技術系社会人育成プログラム」として充実を図っています。また、それぞれの地域で年間120時間の社会人スキルアップコース「特別の課程」ならびに大学院社会人コースを開講しています。◦地域共生マネージメントプログラム大学院総合理工学研究科農学専攻では、企業、自治体、公益法人、NPOに所属する職員等、地域のマネジメントやイノベーションを担う社会人を対象とした「地域共生マネージメントプログラム」を開設し、地域開発・保全など農学分野の専門技術者を育成します。本プログラムでは、最短1年で修士課程修了に必要な単位を修得でき、特定課題研究の指導を受け、審査に合格すれば、修士(農学)の学位を取得できます。◦教育学研究科高度教職実践専攻 (教職大学院)高度教職実践専攻(教職大学院)では、学部教育の理念である「臨床の知」をさらに深化させ、学校現場で求められる専門的知識と、思考力・判断力・表現力等を育成する学びをデザインできる指導力、多様な教育課題に柔軟に対応できる力を持った省察的実践家としての教員を育成します。現職教員の院生も含めて学生同士が学び合う時間を確保するために、土曜日等の集中講義や夜間授業も行い、全ての授業において専門分野の異なる教員が複数で学生を指導します。6社会人を対象とした教育プログラム

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