SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2018-2019
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SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITYREPORT 2018−2019172018年4月、バイオメディカル研究所は下諏訪町と、健康づくりに関する連携協定を結びました。バイオメディカル研究所の増木静江准教授(現教授)らのグループは、AMED事業として「インターバル速歩の大規模普及に向けた携帯アプリ開発」を進めており、開発したアプリの実証実験に下諏訪町も協力します。町では2008年度から、能勢博特任教授ら(信州大学大学院)が考案した「インターバル速歩」の実技講座を実施しており、今回の連携協定により一層の地域の健康づくり推進を目指します。15下諏訪町と健康づくり協定インターバル速歩アプリ開発協定書を交わして握手する青木悟下諏訪町長(左)と増木静江准教授(現教授)(右)理学部では、「科学技術コミュニケーション(JST)事業」の一環として、以下の活動を行っています。◦「サイエンスカフェ」自然災害と生物多様性をテーマにして、地域住民の方々と意見交換を行うサイエンスカフェを開催しています。2018年度は7回開催し、2019年度は7月までに4回開催しています。◦「野外学習会」野外での学習を通じて自然への理解を深めるために、一般市民も参加できる「野外学習会」を開催しています。 2018年度は9回開催し、幅広い年代の方に多くご参加いただきました。17科学技術コミュニケーション推進(JST)事業上高地でのトレッキングの様子ポンポン船運転の様子工学部内の研究用機器を活用した親子体験教室での工作体験信州大学では、地域の子供達にむけて様々な活動を行っています。◦「信大YOU遊未来(Chance)」 教育学部の学生が中心となった子供と関わるボランティア活動です。青木村、麻績村、長野市などの地域で通学合宿や農作業などのイベントを行っています。◦「青少年のための科学の祭典」 実験やものづくり体験を通じて科学技術に興味を持ってもらえるよう、毎年多くの体験・展示ブースを設けたイベントを開催しています。2018年は伊那大会が、2019年は松本大会が開かれました。◦「信州自然誌科学館」理学部では毎年夏に、実験・観察・工作等をとおして、自然や科学の面白さを体験できるイベントを開催しています。2018年は「自然のきらめき」というタイトルで行いました。◦「工学部技術部主催親子体験教室」工学部技術部では、キャンパス内にて、親子体験教室を開催しています。工作等の体験を通じて、子供達に「もっと知りたい!やってみたい!」という向上心が芽生えることを願っています。16地域の子供達との交流医学部地域保健推進センターでは、地域の健康寿命延伸に向けて、様々な活動を行っています。地域住民を対象にした「健康講座」は、「健康寿命延伸」や「災害と健康」、「認知症」など地域住民のニーズが高いテーマを設定し、講義だけではなく実際に体を動かすプログラムなどを実施しており、2014年から2018年までに、延べ4,000名の方にご参加いただきました。この他、医療機器の共同開発など、多くの機関と連携しながら地域の保健活動を推進しています。14地域保健推進センターによる健康講座を開催−健康寿命延伸に向けて−寒い中での運動は無理なくゆっくりと医学部附属病院では、2018年4月より新病棟「包括先進医療棟(南病棟)」を稼働させました。包括先進医療棟では、本院の基本理念である「診療・教育・研究の遂行」「患者さんの人権を尊重した先進医療」そして「医療人の育成」を体現するとともに、より高度な医療をより多くの患者さんへ提供することを目指しており、ハイブリッド手術室・スマート治療室(→P24)などの最先端の手術設備を導入した手術室の増室、周産期医療の充実をはかるためGCU(新生児治療回復室)の増床、レディース病棟の新設、がん患者の医療環境を整備した信州がんセンターの機能強化を行いました。13包括先進医療棟(南病棟)の稼働スタートハイブリッド手術室包括先進医療棟外観

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