SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2018-2019
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16SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITYREPORT 2018−2019Local毎年、松本キャンパス及び学生寮近隣の地域の方々の生の声を頂戴し、意見を交換させていただく懇談会を開催しています。2019年は、町会長・公民館長など43名に参加いただき、本学役員・教職員、学生団体代表が意見交換させていただきました。6地域の方々と定期的に意見交換地域住民代表と信州大学との懇談会で、挨拶をする濱田学長信州メディカルネットは、地域に発生する診療情報を患者さんの同意のもと複数の医療機関で共有するネットワークシステムです。2011年から開始した本システムは、2019年3月現在、信州大学医学部附属病院を始め長野県内の21病院が診療情報を提供し、137の病院・診療所がその情報を参照しています。関連医療機関における検査・診断・治療内容・説明内容を正確に理解し、自施設の診療に反映させることによって、安全で高品質な医療の提供、地域医療の質の向上に貢献しています。7信州メディカルネットによる病院間のスムーズな情報共有2007年医学部附属病院に高度救命救急センターが設置され、以降長野県内唯一の高度救命救急センターとして、重症対応を中心とした診療・教育に従事しています。2011年には長野県2機目となるドクターヘリが配備され、2018年までに通算3,648件出動しており、長野県立こども病院とも重症小児搬送において提携するなど、全県を対象とした活動を展開しています。今後も診療体制の充実、救命率の向上に努めてまいります。8高度救命救急センターランデブーポイントにおける患者受け渡し航空機産業をはじめとする飯田下伊那地域の産業の高度化、高付加価値化を推進する「産業振興と人材育成の拠点;Sバード」が2019年1月に開設されました。Sバード内の南信州・飯田サテライトキャンパスには工学部航空機システム共同研究講座および先鋭領域融合研究群航空宇宙システム研究拠点航空機システム部門が入居し、航空機システムの研究開発と人材育成を推進しています。9航空産業と地場産業の拠点Sバード航空機システム共同研究講座での授業風景2019年5月、SUWA小型ロケットプロジェクト第4期(SRP004)報告会が開催されました。各班から打上げまでの活動内容の紹介などを行った後、第5期(SRP005)キックオフが開催され、プロジェクトマネージャーである工学部の中山昇准教授が本年度の計画を説明しました。プロジェクトのコンセプトは、昨年に引き続き「マッハ越え」、「安全な打上げ」及び「地域貢献」と紹介され、また、プロジェクト推進の班構成を「構造機構班」、「燃焼・地上設備班」及び「広報班」として取り組むことも紹介されました。112018年度SRP004報告会及び2019年度SRP005キックオフSRP004打上げ(2019年3月17日)信州大学は2018年6月より、中小企業庁のモデル事業として、長野県の次代を担う「100年企業」創出を目指す新しい地方創生事業「信州100年企業創出プログラム」を実施しています。首都圏などで高度な専門性を持って活躍している人材を、信州大学の「リサーチ・フェロー(客員研究員)」として受入れ、受入企業の課題解決と持続的成長のシナリオ作成に挑戦する取り組みです。2019年3月には、信州の100年企業創出をリカレント教育の観点で取り組んだ半年間のプログラムを総括する最終報告会が開かれ、また、同4月には、安倍内閣総理大臣主催で開催された「中途採用・経験者採用協議会」において、濱田学長が成果報告を行いました。12信州100年企業創出プログラム最終報告会(2019年3月30日)2019年3月、飯田市環境技術開発センター第8回研究成果発表会及び信州大学航空機システム共同研究講座修了生研究発表会が南信州・飯田サテライトキャンパス講義室にて開催され、同センター入居企業4社による研究成果発表や、信州大学航空機システム共同研究講座の第1回修了生2名による研究発表に加え、信州大学航空機システム共同研究講座の内容や取り組み、カリキュラム等に関する説明が行われました。2019年3月に修了した2名はともに希望する企業への就職を果たし、今後の航空機分野の産業振興への貢献が期待されます。2019年度は6名の学生が修了予定です。10航空機システム共同研究講座修了生発表会を開催第1回修了生2名による研究発表

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