SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2018-2019
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14SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITYREPORT 2018−2019Gentle本学の学生サークルの活動を広く知っていただくため、紹介リーフレット「こんにち輪!」を作成し、松本市内の公民館に配布しています。「こんにち輪!」が地域と学生との交流の糸口になり、学生ボランティア活動の一助となっています。公民館からは、夏祭り、演奏会、敬老会などの催事に学生サークルを招いていただき、地域の皆様と交流を重ねており、2018年度には17件の交流がありました。12課外活動団体紹介リーフレット「こんにち輪!」課外活動団体紹介リーフレット「こんにち輪!」2018年5月30日、「キャリアビジョンと男女共同参画:誰もが輝く社会を考える」の講義が男女共同参画推進センター主催により一般公開で行われ、学生のほか大勢の市民の方にも聴講いただきました。「働きながらチャレンジしよう」をテーマとした今回は、信州大学教育学部卒業生で、平昌五輪女子スピードスケートで金・銀メダルに輝いた小平奈緒さん(相澤病院)と、振付家・ダンサーの北村明子准教授(人文学部)がゲストスピーカーとして参加。浜野京理事の司会進行のもと、パネルディスカッション形式で、それぞれのチャレンジを通した体験が語られました。13男女共同参画を積極的に推進会場風景、約230名の学生や市民が熱心に話に聞き入りました9赤レンガでつなぐとき、まち、ひと2019年6月1日に挙行された信州大学創立70周年・旧制松本高等学校100周年記念式典において、教育研究の進展に寄与した功績が特に顕著であると認められたジャーナリストの池上彰氏に、名誉博士号を授与いたしました。同氏には、2010年から特任教授として経法学部夏季集中講義を毎年ご担当いただいております。名誉博士号授与は世界的指揮者の小澤征爾氏に次いで二人目となります。10池上彰氏に名誉博士号を授与池上彰氏への名誉博士号授与信州大学には、積極的に社会活動に参画する学生グループ・サークルが多数あります。その中の一部をご紹介します。11学生たちによる様々な社会活動1年の集大成である京都大学での販売の様子小学生へちび軍手ィを贈呈しました農家ボランティアサークル「りんご部隊」は、長野県安曇野市のりんご農家のもとで農作業のお手伝いをするサークルで、1988年から30年活動が続いています。京都大学の「11月祭」での販売には固定客がついており、2018年度には162コンテナ分(約9,720個)を3日間で販売しました。京都大学の学生側もりんご部隊の受け入れ体制が引き継がれており、学生同士の自発的なつながりも、活動を支えています。◦りんご部隊ハナサカ軍手ィプロジェクトでは『軍手ィ』(デザイン軍手)を販売し、その収益で長野県内の小学校1年生に子供用サイズの『ちび軍手ィ』をプレゼントする地域活性化活動を行っています。2018年度は県内17市町村の1年生にちび軍手ィを寄贈し、そのうち小学校10校で贈呈式を行いました。贈呈式ではクイズ動画を上映したり、軍手ィをつけて子どもたちと遊んだりし、沢山の笑顔を見ることができました。◦ハナサカ軍手ィプロジェクト  -ちび軍手ィで子どもたちを笑顔に-2018年度に策定したキャンパスマスタープランに基づき、安全・安心な教育研究環境の基盤を確保するために、キャンパス内の耐震化・バリアフリー化に取り組んでいます。2018年度には松本キャンパスの旭会館の改修や伊那キャンパスの福利施設の改修を行いました。施設の有効活用の観点から、リノベーション等、施設整備を引き続き行います。8キャンパス整備の指針キャンパスマスタープラン農学部福利施設リノベーション旭会館耐震化・バリアフリー化松本キャンパス内でひときわ歴史を感じる「旧松本歩兵第五十連隊糧秣庫」(通称「赤レンガ倉庫」)は、1908(明治41)年頃に竣工した建造物で、松本市の近代を伝える重要な歴史遺産として、国の登録有形文化財に登録されています。この大切な文化財が地域のシンボルの一つとして末永く保存維持され、さらには大学と地域の共有財産として広く活用されるために、創立70周年を機にその歴史を振り返り、保存利活用について話し合うシンポジウム『赤レンガでつなぐとき、まち、ひと』を2019年3月31日に開催しました。「赤レンガ倉庫」がいっそう魅力を放つ「キャンパスとまち」の姿について、市民の皆さんと語り合う機会となりました。また、「赤レンガ倉庫」に関するファンドレイジングを実施し、116名の方々からご支援いただきました2,323,000円を基に、保存と活用を両立させた事業を展開していきます。赤レンガ倉庫(左上)と、シンポジウムの様子

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