SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2018-2019
11/28

10SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITYREPORT 2018−2019Green各キャンパスに環境学生委員会が置かれ、学生たちが中心となって本学の環境マネジメントシステムの構築に積極的に参画しています。学内での環境活動に加え、諏訪湖等の清掃活動や環境フェアへの出展、全国水環境マップへの協力等の活動を行っています。また、理学部の学生は、3〜12月に諏訪市の理学部附属湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所(2019年4月に山地水環境教育研究センターから改組)を拠点に、諏訪湖の透明度や栄養塩濃度の定期測定も行っており、こうした活動が学生自身の成長にもつながっています。学生が主体となったエコ活動諏訪湖での定期観測の様子信州大学では、持続可能な社会の実現に向けた環境への取り組みについて、毎年、環境報告書を発行しています。掲載内容については、下記URLからご覧ください。https://www.shinshu-u.ac.jp/guidance/policy/activities/environment/report/6環境報告書の発行エコプロ2018に出展2018年12月、東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2018」に出展しました。今年は「豊かな森の多彩な木〜クイズで知ろう 木の変身!〜」をテーマに、環境学生委員会の日々の活動や、木の変身クイズを行いました。3日間で活動紹介は332名、クイズ体験は159名の方にお越しいただき、信州大学の環境活動をたくさんの方に知っていただきました。8「エコプロ2018」に出展ランキングの指標に対応するSDGsの開発目標環境に優しい世界の大学ランキング「UI GreenMetric World University Rankings 2018」において、このたび信州大学が国内1位(国内参加大学は北海道大学、京都大学など10校中)、アジアで8位(306校中)世界で48位(81か国719校中)の結果となりました。特に、「ごみ処理・リサイクリング」、「環境教育・研究」、「エネルギーと気候変動対策」の各指標で高い評価をいただきました。7環境に優しい世界の大学ランキング国内1位獲得環境分野の幅広い課題の基礎知識を身につけ、特に国際社会の共通の目標であるSDGs※や、持続可能な循環共生型の社会構築を意識して、課題解決の考え方を学ぶ全学横断特別教育のコースが2019年4月から始まりました。講義では、環境保全に取り組む企業や自治体などにゲストスピーカーを依頼し、実務者から直接学ぶ機会を多く用意。また、信州の豊かな自然環境を生かし、県内の環境に関する課題を扱うローカル編のゼミや、さらに海外を実際に訪れ、日本と比較する視点を重視しながら環境の課題を学ぶグローバル編のゼミがあり、これらを通じて実践的な学びを目指します。※Sustainable Development Goals:国連が採択した2030年までの持続可能な開発目標参加型農山村調査の実習4持続可能な社会づくりのための実践力を養う「環境マインド実践人材養成コース」日本アルプスをはじめ、日本の山岳域を網羅するような地道な野外調査と精緻な遺伝子解析により、シリアゲムシ類の系統進化・生態学研究において、過酷な高山帯の環境へ適応するような「エコモルフ(生態型)」の並行進化が生じたことが究明されました。理学部の東城幸治教授と理学部博士研究員らの研究グループの成果は、生態学分野のIFトップ10%誌である「Molecular Ecology」にて公表され、複数の米国のメディアなどでも報道されました。日本列島の大陸からの離裂、今なお激しい地殻変動がつづいている日本列島の地の利を活かした研究としても注目されました。シリアゲムシ類の系統進化と高山適応エコモルフの並行進化5日本アルプスにおける高山環境に適応した「エコモルフ」昆虫の並行進化を確認3学生が主体となった環境活動

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る