繊維学部_学部案内2019
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人間の快適な居住環境に起用するインテリア製品の機能性を追求。人間の快適な居住環境を創造するインテリア製品の機能性を追求。企業との共同研究の機会が多く、社会人の方とのディスカッションを通して「研究をどのようにマーケットに取り入れられるか」という視点を養うことができます。静電気帯電性に関する研究では、「人体帯電圧測定」の実験が可能な設備が整っているのが繊維学部の強みの一つ。実際に企業との共同開発で、靴の裏面に貼るだけで静電気を除去できる「人体静電気帯電防止シート」が製品化されました。静電気の帯電性を測定できる設備を完備し、企業との共同開発で研究成果を製品化。カーペットはダニの温床?原因を追及する計測実験で新事実が判明。小児ぜんそくやアトピー性皮膚炎の原因とも言われている、空気中に飛散するダニやハウスダスト。一時期、「カーペットがダニの温床である」という報道が出ましたが、室内粉塵を床に塗布し、可視光線を用いて歩行時の飛散粉塵量を計測したところ、フローリング材に比べ繊維製のカーペットの方が遥かに飛散量が少ないという結果が出ました。実験に基づくデータを出し、事実を提示する役割も担っています。消費者の視点で見つかる「不便」をヒントに安全で快適な暮らしの実現化に 向け、実験と検証を繰り返す。少子高齢化が進む日本では、高齢者の独居が増加。それに比例して家庭内事故の発生率も増えています。そのため、転んでもケガをしにくいような床面様式や、低下した基礎代謝をサポートする発熱性のある衣服の開発など、需要を意識した消費者視点の研究を進めるのが、この研究室の特徴。生活環境の改善にダイレクトに役立つイメージが、研究のモチベーションにつながります。5

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