繊維学部_学部案内2019
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“繊維学部”でつないだ 卒業生のいま人間の“感性”を定量化することで、プレイヤーにフィットしたアイテム選択を可能に。  学生時代に熱心に取り組んだテニスの経験と感性工学の知識の両方を活かせると考え、今の仕事を選びました。現在、テニスラケットのストリング(ガット)開発に携わっています。ストリングは、素材や形によって反発性やスピンのかかり方などが変化する重要な要素ですが、プレースタイルや好みの違いから自分に合ったものを見つけるのは容易ではありません。 そこで現在、自分に合ったストリングが選べるフィッティングシステムを作るべく、在学中に所属していた研究室に協力を依頼し、スイング動作と打球感の関係性について研究しています。私自身、「感覚の定量化」は学生時代から取り組んでいるテーマ。研究室で身につけたコメント評価と物理的な事象を照らし合わせ、感覚を科学するノウハウがそのまま 活かされています。研究成果が製品の品質向上につながっていくことが、一番のやりがいです。ヨネックス株式会社 片山 彩圭さん先進繊維・感性工学科 卒業生 ※現在の学科名称に合わせていますQ取り組んでいた研究内容は?「ルームウェアの快適性評価」をしており、実際に着てみた感想と服のごわつきや伸縮性などを関連づけて、着心地の良さを追究していました。Q繊維学部で学んでよかったことは?“社会に貢献する”という視点を持って研究に取り組んでいる先生が多く、研究の目的を意識する大切さを学ぶことができました。Q心に残っている思い出は?テニス部に所属し、チームワークや粘り強さを身につけました。プレイヤーとしての視点が今の仕事に活かされています。私の学生時代11

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