「環境マインド実践人材養成コース」は、環境分野に関わる幅広い基礎知識を身につけることで、持続可能な循環共生型社会の構築を意識しながら課題解決を図ることのできる人材養成を目指した新しいプログラムです。メインとなる専用科目(6単位:必修)は、1年次後期から2年次後期にかけて行われる講義と集中ゼミ。まず1年次後期に行われる「環境マインド実践基礎論」では、行政、民間、NPO法人など環境関連の実務に携わる幅広い外部ゲスト講師による講義と現場見学が行われます。なかでも国際社会の共通目標であるSDGsは重要なテーマであり、講義を通じその概念や現在の取組状況を説明できるよう学習を進めます。後半は学生自身がどのように環境と関わり、向き合いたいかについての発表演習を行います。その後、SDGsのテーマに沿って、その推進と課題について最終レポートを作成します。2年次に行われるのは「環境マインド実践ゼミ」。前期はローカル編として、長野県内の環境に関わる取り組みを行っている企業や自治体へ自力でアポイントを取りインタビューをする、という課題が課せられます。その後、夏休みに3日間の合同演習(合宿形式)を行い、2020年度は教育学部附属志賀自然教育園での実施を予定しています。国立公園も含む特色ある自然環境の中で、「環境」に関わる仕事や社会的テーマについて、インタビューで得た学びを持ち寄り共有しながら、学生同士のグループワークを通じ、考えます。後期はグローバル編として、アジア圏などをフィールドにした現地調査に入ります。複数回行う事前学習では、社会調査の方法論、EMS(環境マネジメントシステム)を英語も含め学習します。その後行う10日間ほどの海外現地学習では、参加型農山村調査やEMS実習を予定しています。現地での経験を通じて、ローカル編との対比をしつつ、SDGsにおける複数のゴールを国際的・統合的に理解し、課題解決に向けた糸口を探ります。そのほか、すでに行われている環境に関する授業を認定科目として、6単位まで受けることを要件としています。SDGsを重要なテーマとしてこの環境教育プログラムが独自に目指すものNEXT PAGE目指す人物像1年次後期2年次前期2年次後期※できるだけコース担当教員 が開講する関連ゼミを履修 (下記コア科目参照)環境マインド実践基礎論了 修2単位 必修環境マインド実践ゼミⅠ必修環境内部監査員養成講習会※全学で開催、1回受講環境マインド実践ゼミⅡ[ローカル編][グローバル編]2単位 夏期集中:必修2単位 春期集中:必修コア科目引き続き履修可4単位(選択必修)認定科目6単位(選択必修)コース担当教員が実施する関連ゼミ及び講義から選択共通教育科目及び各学部の専門科目のうち対象とする科目※対象科目リストから選択環境マインド実践人材養成コース カリキュラム1年次前期ガイダンス※所属学部カリキュラムとの関係により修了が3年次以降にずれ込むことも可とします。専用科目6単位 必修仮登録本登録環境・経済・社会の統合的な視点を持つ環境分野に関わる幅広い課題の基礎知識を持ち、経済や社会などと相互に連関・複雑化する現状に対して、持続可能性を重視した循環共生型の社会構築に向けた統合的な視点で課題解決に貢献できる人。地域特性と地球規模の両方の考え方を持つ地域特性に応じた捉え方の重要性や日本という国の特色を良く理解した上で、地球規模の環境問題の観点でも、国際的な課題解決に必要な知識や考え方の基礎を持つ人。多様な立場や価値観を理解し積極性・柔軟性を持つ幅広い関係者との連携やパートナーシップを重視し、多様な立場や価値観を有する人々と前向きに課題を話し合い、合意形成による主体的な意思決定や人づくりに貢献できる積極性・柔軟性を備えている人。本コースは全部で16単位です。メインとなる専用科目(6単位:必修)、コア科目としてコース担当教員の講義・ゼミから4単位、認定科目として環境に関連する共通教育科目と各学部授業から6単位を選択必修とします。さらに学内で開催される「環境内部監査員養成講習会」を必ず受講します。コース修了者には履修証明書が交付されます。SDGsの17のゴールの視点を学ぶ国連の目標SDGsには、環境の要素も多く含まれており、本コースでは、このSDGsの17のゴール(目標)の内容、特色や実社会での取組状況を理解し、複数の課題の統合的な解決や、一つの行動で複数の利益を生み出すマルチベネフィットの視点を意識した学びをつくっていきます。04
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