09急速に進む少子高齢化の中、特に医療や介護、福祉分野において、人との親和性や安全性に配慮したウェアラブルロボット、それも新しい駆動装置(アクチュエータ)が求められています。そこで信州大学繊維学部橋本研究室では、高分子素材の中でもソフトで軽量、静音でありながら大気中で安定的に伸縮動作をする「PVCゲル人工筋肉」に着目して研究開発※1を進めてきました。PVCゲル人工筋肉の変形する性質を利用したアクチュエータは、生体筋によく似た性質を持ち、人工筋肉として有望な次世代アクチュエータといえます。PVCゲルの多目的な応用と腰サポートウェア「heige(ハイジ)」の開発を進める研究室にお話を伺ってきました。(文・柳澤 愛由)次世代を担う人工筋肉は、ソフトで軽量、静かで省エネ。低消費電力少ない電力で大きく変形します。ソフト・軽量安価柔軟性・伸縮性に富み、軽量で素材が手に入れやすく安価です。静音大気中で安定的に動作し、動作音が発生しません。※1 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)2015年委託事業「可塑化PVCゲルを用いたウェアラブルロボット用ソフトアクチュエータの研究開発」(委託先)国立大学法人信州大学・国立研究開発法人産業技術総合研究所※1 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)2015年委託事業「可塑化PVCゲルを用いたウェアラブルロボット用ソフトアクチュエータの研究開発」(委託先)国立大学法人信州大学・国立研究開発法人産業技術総合研究所PVCゲル
元のページ ../index.html#10