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赤レンガ2019.3.31信毎メディアガーデン(松本市)福島正樹信州大学大学史資料センター特任教授山田健三信州大学人文学部教授(当時人文学部長)21◎表紙/信大に残るいくつもの赤レンガの登録有形文化財イメージ、旧制松本高等学校時代の写真、「信濃の国」の作詞者である浅井洌氏、そしてちょうど現地から届いた信州大学学士山岳会ヒマラヤ・ヒムルンヒマール登頂の写真などで大学の歴史や伝統、文化をコラージュしてみました。信大NOW 第117号0307117No.CONTENTS2019/0511●編集後記寮のお宝大集合!2327 1516信州大学松本キャンパス内で、ひときわ歴史を感じる建物、通称「赤レンガ倉庫」、年頃に竣工した建造物で、松本市の近代を今に伝える貴重な歴史遺産として、国部の資料室として使用されていますが、老朽化が進み本格的な補強・改修が待た この大切な文化財が地域のシンボルの一つとして末永く保存維持され、さらにきるのか…。信州大学は創立70周年を迎えるのを機に、「赤レンガ倉庫」の歴史をました。「赤レンガ倉庫」がいっそう魅力を放つ「キャンパスとまち」の姿について、 当日は、信州大学大学史資料センターの福島正樹特任教授が、松本歩兵第五十スへと歩みを進めるまでの過程を貴重な調査資料とともに紹介、医学部田中榮司つて医学部の研究室として使用されていた時代の話や、市民運動によって解体を 「赤レンガ倉庫」は、“軍都”から“学都”へ変遷を遂げた松本市と信州大学の歴がら創造的かつ実践的な事業を展開するため、本シンポジウムを起点に、「赤レンセッションⅡでは、人文学部金井直教授が、人文学部芸術コミュニケーション分野の学生たちで実施してきたアート作品の展示について報告。日本各地の同様の建築物がどのように活用されているのかにも触れ、「赤レンガ倉庫」の現状と課題を示しました。工学部土本俊和教授は、赤レンガ倉庫周辺全体を学生たちの新しい居場所として活用するプランを提示。詳細な調査の必要性にも言及しつつ、「市民の皆さんをはじめ、多くの人と価値観を共有した上でデザインしていく必要がある。このシンポジウムをそのきっかけにしたい」と話しました。登壇者全員が参加したトークセッションで、信州大学濱田州博学長は「“学都”松本にキャンパスを持つ信州大学として、赤レンガ倉庫を通じた地域とのつながりをさらに作っていきたい」と話しました。長野県立歴史館笹本正治館長(信州大学名誉教授)は、赤レンガ倉庫が戦争遺跡であるだけでなく、信州大学の歴史の一部を作ってきた文化財でもあることに触れ、「それぞれの人が持つ記憶を共有しながら、戦争遺跡という側面だけに注目するのではなく、未来のために広い視野を持つ必要がある」と訴えました。未知を味わう面白さ、楽しさ、怖さ。(教育学部卒業生)[特集]信州大学伝統対談 VOL.7登山家・㈱ファーストアッセント代表取締役花谷泰広さん濱田学長 ×信州大学歴史探訪マップ1873-2019信州大学の歴史ー建物に見る学部と前身校ー09教育研究組織の変遷教育・研究・社会貢献・国際交流、そして大学運営の特色この10年。歴代学長の肖像信州大学歌誕生1719旧制松本高等学校から受け継がれる「教養主義」信州大学の70年を牽引した信大キャンパスビフォー&アフターマンガで知る信州大学の歴史マンガで知る信州大学の歴史「信州」という大学名の由来と「信濃の国」信州大学創立70周年旧制松本高等学校100周年記念事業
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