理学部学部案内2019
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Course of Environmental Sciences○地球システム解析分野牧田 直樹 MAKITA NAOKI森林生態学。植物生理生態学。樹木根系や土壌における物質の動きを通して森林生態系のしくみを研究しています。国内では長野・京都・兵庫・北海道の森林、国外ではマレーシア、フィンランド、アラスカ等の森林。熱帯から温帯・亜寒帯まで、スコップ片手に飛び回っています。榊原 厚一 SAKAKIBARA KOICHI地下水水文学・トレーサー水文学。水と共に循環する環境中の物質を手掛かりに、地下水流動や洪水発生のプロセスに関する研究を行っています。研究フィールドは、山地源流域、高山域、乾燥・半乾燥域等、多岐にわたります。岩田 拓記 IWATA HIROKI大気と地表面の間の物質交換の研究をしています。例えば、地表面からは水が蒸発し大気中への水蒸気のインプットとなっていますが、その蒸発量は日射量、気温、大気の乾燥度合などの環境変化に応答して刻一刻と変化しています。そのような交換量の変化を微気象学的な観測手法を用いて野外で連続的に測定することで、物質循環の解明を目指しています。これまで、日本、アマゾン、アラスカの森林で水や二酸化炭素の交換量の観測研究を行ってきました。村越 直美 MURAKOSHI NAOMI堆積学・地層学。地層のでき方・つくりかた(地層形成プロセス:砂礫の移動や堆積構造)の研究。堆積構造や堆積プロセスから過去の堆積環境を推定、将来を予測。地形形成と生物活動の周期やリズムにも興味を持っている。過去と現在の津波堆積物なども研究している。國頭 恭 KUNITO TAKASHI土壌微生物学。土壌中の炭素や窒素、リンの循環に係わる微生物の働きや、重金属が土壌微生物に与える影響について研究しています。島野 光司 SHIMANO KOJI森林生態を中心に自然の成り立ちとその維持機構を研究しています。これまで、ブナを中心に扱ってきました。植物の生態を中心にしながらも動物との相互作用、地形や気象条件との対応、生理的な反応などにも興味があります。朴 虎東 PARK HO-DONG化学生態学・環境毒性学。淡水赤潮の発生機構の解析、化学物質による生物相互作用の解析、生態系における毒性物質・アオコ毒素の挙動に関する研究を行っています。○生態システム解析分野○湖沼高地教育研究センター(協力教員)花里 孝幸 HANAZATO TAKAYUKI 陸水生態学・生態毒性学。ミジンコを中心とした湖沼の動物プランクトンの生態研究、湖沼における動物プランクトンの分布と個体群の季節変動を決めている要因の解明をめざしている。特にその要因としての生物間相互作用に興味を持っている。また動物プランクトン群集を中心とした湖沼生態系に及ぼす人為的環境ストレスの影響の実験的解析も行っている。宮原 裕一 MIYABARA YUICHI環境化学・環境毒性学。環境中での人為起源の有害化学物質の動態とその生物影響を解明するため、大気・水・土壌といった環境媒体と生物試料中の有機化学物質を液体クロマトグラフィー等の機器を用いて測定し、それらの環境中での分布や変動、生物試験による毒性評価も行っている。笠原 里恵 KASAHARA SATOE鳥類学・陸水生態学。水辺に棲む鳥類の生態を研究しています。生息環境や関連する他の生き物の変化が鳥類の個体数や利用環境に及ぼす影響を検討することで、水辺の生態系への理解を深めることを目指しています。30FACULTY OF SCIENCE

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