理学部学部案内2019
30/40

Course of Environmental Sciences物質循環学コース「物質循環学」という聞きなれない分野は、従来の基礎自然科学の境界に位置しています。本コースでは、体系だった基礎知識をベースとして、新しい研究・教育分野を開拓します。白銀に輝くアルプス、清らかな渓流、信州大学は美しい自然にめぐまれた環境の中にあります。この豊かな自然環境でこそできる講義や実習、研究が私たちのコースのセールスポイントです。最近、こんな自然環境がいつまで保てるのだろうか?と心配されるようになってきました。地域でも地球規模でも、自然環境の変化が目につくようになってきたからです。環境変化のしくみは複雑にからみあっていて、人類と自然との共生の道を簡単には切りひらけないのが現実です。この複雑なからみあいの仲立ちをしている物質の流れ-物質循環-を、ステップごとに正確に理解することが、この道をひらく第一歩だと私たちは考えています。このしくみを解明するためには、数字・物理学・化学・地質学・地球物理学・生物学などひとつひとつの自然科学の成果を、また時には人間社会・文化についても しっかり学習・研究することが必要となるでしょう。環境変化の根本にある物質の循環現象を、広い視点から理解してもらおうというところに、このコースの教育目標があります。環境問題は、これからの人間社会が避けて通ることのできない大きな問題です。身につけた知識を応用して、さまざまな問題に取り組むことができる社会人・研究者が育っていくことを願っています。「自然が好き、自然をもっと知りたい、この情熱をどこにぶつけよう!」 と悩んでいるみなさんの入学を待っています。●理学科Department of Science29FACULTY OF SCIENCE

元のページ  ../index.html#30

このブックを見る