2019環境報告書
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8長野県内の環境活動に深く関わりのある長野県副知事(※大会当時)の中島恵理様、NPO法人上田市民エネルギー理事長の藤川まゆみ様にご登壇いただき、全国に先駆けてSDGs未来都市に選ばれた長野県が取り組む、信州の自然や社会・経済・環境面の課題に対する政策について、また、太陽光パネル相乗りくん事業の太陽光パネルの設置に土地や屋根を提供する側と、その設置費用を提供する出資者をつなぐ取り組みについて、参加学生への激励と共に貴重なお話をいただきました。大会最後は信州大学工学部の学生の進行のもと分科会を実施しました。所属大学、学年も様々なメンバー5~6人を1グループとし、下記に示す5つのテーマについてそれぞれ分かれグループワークを行った後、模造紙にまとめた意見や結果をスライドにまとめ発表するという新しい形式で各グループの発表を行いました。信州大学の学生はファシリテーターとして参加学生全員がグループワークに積極的取り組めるよう務めました。導き出した結論、学生らしいアイディアが次々と発表され、内容について各大学から参加していた教職員の方からも講評を受けました。今大会は本学が主催だったため、信大生は例年より多くの学生が参加することができ、持続可能な未来となるために積極的に取り組むべき環境活動についての理解を深めること、また、学生の自由な発想や行動力の必要性が実感できた良い機会であったと感じました。大学の垣根を越えたこの繋がりと、各団体が新しいアイディアや工夫を添加しより良くしていくための繋がりを大切に今後の活動の活性化に繋げてもらえたのではないでしょうか。基調講演おわりに分科会SDGsにおける一貫した重要な要素は「だれも取り残さない」という目標です。環境教育を受けてから時間の経った大人や、環境教育を受ける機会の無かった一部の大人たちは環境意識の差が見過ごせません。「4.質の高い教育をみんなに」を念頭に、多くの人へ質の高い環境教育を届けるにはどうしたらよいのでしょうか?SDGsの取り組みの一つとして、将来にわたって誰もが安心して住み続けたいと思えるまちづくりをすることを目標としています。子供のいる家族、夫婦、一人暮らしの大学生やサラリーマン、おじいさんおばあさんなど、様々な人が共生してまちは構成されています。また、公共の設備(橋、道路、公園、商店街等)を利用して生活しています。まちの人々が安心して過ごしやすい環境をつくるために、私たち大学生はどのように貢献できるでしょうか?地球温暖化、資源の枯渇…。今の生活を保ちつつ、未来へと持続的な開発を行うには省エネの実現が急務です。製品開発や発電などの巨視的な視点に限定せず、学生レベルで行える省エネ推進の活動はどのようなモノが考えられるでしょうか?またそれらを持続的に行うためにどのような工夫が考えられるでしょうか?今年も命の危険を感じるほどの猛暑が続き、台風やゲリラ豪雨による被害も年々深刻化しています。7月の西日本豪雨ではハザードマップが制定されていたにもかかわらず、その認知度の低さなどから被害の大きさが深刻化しました。学生サイドからこれらの問題に対してどのような角度からアプローチが出来るでしょうか。また、地域の防災拠点としての大学はどのような活動が望まれているでしょうか?生物多様性の保全は人間という種に限らない地球全体の命題です。特に昨今では水質・大気汚染や、森林伐採、外来種の流入などによる生態系の破壊が深刻化しています。このような地球規模の問題に対し、私たちはどのような対策が出来るでしょうか?❹ 30代~40代の大人に対する質の高い環境教育を実施するには⓫ 住み続けられるまちづくりをするためには❼ 省エネを進めるためには⓭ 気候変動に対する対策をしっかりするためには⓮⓯ 海、陸の豊かさを守るためには

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