2019環境報告書
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5環境マインド実践人材養成コースでは、育成する人材像を以下のように考えています。1.環境分野に関わる幅広い課題の基礎知識を持ち、経済や社会などと相互に連関・複雑化する現状に対して、持続可能性を重視した循環共生型の社会構築に向けた統合的な視点で課題解決に貢献できること。2.地域特性に応じた捉え方の重要性や日本という国の特色を良く理解した上で、地球規模の環境問題の観点でも、国際的な課題解決に必要な知識や考え方の基礎を持つこと。3.幅広い関係者との連携やパートナーシップを重視し、多様な立場や価値観を有する人々と前向きに課題を話し合い、合意形成による主体的な意思決定や人づくりに貢献できる積極性・柔軟性を備えていること。また、受講生のみなさんにとって、将来のキャリアイメージを考えるきっかけとなること、文系・理系を問わず幅広い分野からコース受講者同士の交流を促進すること、信州大学が力を入れてきた環境マネジメント(環境内部監査員養成講習)の実務教育も含むこと、なども重視しています。コースのカリキュラムは、全体を16単位とし、最短で1年次前期〜2年次後期で終えられるように設定しています。コース受講者の所属学部カリキュラムによって集中講義の履修が困難などの場合は、修了が3年次以降にずれ込むことも可としています。コース定員は、特に2年次の集中講義の運営を考慮して、最大25名程度を想定しています。コースのメインとなるのは3つの専用科目で、◦「環境マインド実践基礎論:1年次後期」◦「環境マインド実践ゼミ Ⅰ(ローカル編):2年次前期」◦「環境マインド実践ゼミ Ⅱ(グローバル編):2年次後期」があります。それぞれオリジナルに内容を構成し、順を追ってステップアップできる内容を意識しています。2019年後期から開講する「環境マインド実践基礎論(水曜5限)」は、できるだけ環境分野の社会的な実務に関する内容を取り入れ、企業、団体、自治体や国機関など様々なゲスト講師をお呼びします。また、現場学習も行います。環境マインド実践人材養成コースは、学部生を対象とした信州大学独自の履修認定制度である全学横断特別教育プログラムの一つとして、2018年度に検討準備を進め、2019年度から新しく始まりました。所属学部に関わらず希望者が履修可能な、16単位のプログラムです。環境分野の幅広い課題の基礎知識を身につけ、特に国際社会の共通の目標であるSDGs(Sustainable Development Goals:国連が採択した2030年までの持続可能な開発目標)や、持続可能な循環共生型の社会構築を意識して、課題解決の考え方を学びます。今や、環境分野は経済や社会とも密接に関わり、現代を生きる上で欠かせない視点となっています。長野県内のローカルな視点、環境問題のグローバルな視点も重視し、社会の中で実務に携わる方々から直接学べる内容を多く含んでいます。環境マインド実践人材養成コースのスタートについて特 集コースの概要メインとなる専用科目での実務的な学び 

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