2019環境報告書
2/48

1インドネシア大学が主宰する 2018 年の環境に優しい世界の大学ランキング「UIGreenMetric World University Rankings 2018」によると、このランキングに参加している 719 大学の内、信州大学は、世界で 48 位、アジアで 8 位、日本では 1 位でした。これまで ISO14001 の認証を取得して、ごみ処理やリサイクル、環境教育・研究、エネルギー・気候変動対策などに取り組んできたことが評価されたものと非常にうれしく思っております。ちなみに、世界 1 位は、オランダのワーヘニンゲン大学で、農業分野では非常に有名な大学です。2 位は、英国のノッティンガム大学、3 位は、米国のカリフォルニア大学デービス校でした。ランキングの調査では国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち 9 項目に対応しているとされ、大学運営の基本方針として設定している 3 つの「G」(Green、Global、Gentle)と3 つの「L」(Local、Literacy、 Linkage)の内、最初のキーワードである Green が評価されたことになります。 ところで、信州大学では、全学横断特別教育プログラムを開設し、意欲のある学生が、自らの専門領域(学部等)での学修に加えて、専門分野を超えた知や分析視点を獲得し、学術に対する深い理解と経験を養うための学習機会を提供しております。2017年度には、ローカル・イノベーター養成コースを、2018 年度には、グローバルコア人材養成コースを、そして、2019 年度には、環境マインド実践人材養成コースをスタートさせました。今年度より始まった環境マインド実践人材養成コースでは、環境分野の幅広い課題の基礎知識を身につけ、特に国際社会の共通の目標である SDGsや、持続可能な循環共生型の社会構築を意識して、課題解決の考え方を学ぶことができます。また、実社会での環境分野の課題・取組内容を企業や自治体などの実務者から直接学ぶ機会や実習・演習も含んでおり、環境マインドを実践する人材育成に必要なカリキュラムとなっております。多くの学生がこのコースを履修し、環境マインドを実践する人材として巣立っていくことを楽しみにしております。ISO14001 の認証はすでに返上しておりますが、信州大学により適合した環境マネジメントシステムとして継続、発展させていくための取組は進めております。ランキングで評価をいただいたことを糧に、環境に関する活動への学生の参加は今後とも積極的に行い、環境に関する教育・研究・社会貢献に関しても充実を図っていきたいと考えております。 本報告書は、信州大学の環境に関する教育・研究・社会貢献をまとめたものです。環境に関する活動のために、様々な皆様にご尽力いただいております。皆様のこれまでのご尽力に感謝申し上げるとともに、今後の活動にもご協力下さいますようお願い申し上げます。2019年9月信州大学長 濱田 州博学長メッセージ

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る