総合人間科学系研究紹介_2019-2020
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22総合人間科学系グローバル化推進センター研究から広がる未来卒業後の未来像総合人間科学系グローバル化推進センター研究から広がる未来卒業後の未来像グローバル化推進センターグローバル教育(海外インターンシップ)九州工業大学生命体工学研究科修士課程修了後、研究員、助教、九州工業大学マレーシアスーパーサテライトキャンパス(マレーシアプトラ大学)マネージャーを経て、2016年信州大学に着任。永田 浩一 准教授卒業後、海外で働いてみたいと思っても、30歳くらいまでは、トレーニー制度、もしくは、出張等で海外を経験することが多いです。40歳くらいになり、管理職として、海外赴任できるようになってもらいたいです。海外に行ってみたい、将来海外で働いてみたいという意欲、自信を持てるような教育プログラムを提供します。また、地域における課題解決までのプロセスと、将来、海外で勤務して諸問題に直面した際の解決プロセスが類似していることを示しながら、正解があるとは限らない諸問題について、考える力を修得し社会に出て活躍できるよう、みなさんをサポートしていきます。もともと、日本国内のバイオマス(ポリ乳酸や竹)の利活用や産学官民の協働(環境・福祉活動)について研究をしていましたが、東南アジアのバイオマス賦存量に驚き、研究拠点をマレーシアに移しました。そこでは、国際共同研究のサポートをしながら、国立大学初の海外キャンパスを設置し、多くのグローバル教育プログラムを開発していました。現在は、海外拠点等を活用したグローバル教育の効果について研究し、ローカルな視点では、産学官民協働における中間支援組織の役割、機能等の理論を模索しています。 グローバル化推進センターこいこい松本 2019の様子新潟大卒、2年間の商社勤務の後に日本語教師として勤務。その後、東北大文学研究科に進学、韓国・全北大での3年の客員教員を経て1999年から信大。2014年から現職。2017年に多文化共生の活動に対し長野県知事表彰。佐藤 友則 教授小中高校では多文化共生について学ぶ機会が非常に少なく、授業では「自分が教員になって多文化共生を教えたい」「日本語教育体制を整備して自分も教えたい」という声をよく聞きます。授業だけでなく多文化共生に関するNPO法人を主宰しており、その活動に多くの信大生が参加してくれています。外国にルーツを持つ子供に教科や日本語を教えたり、外国の人が抱える問題の解決に悩んだりしています。また「こいこい松本」というお祭りも運営しており、ここでも信大生が外国人や一般の社会人と一緒に異文化を学びつつ、素敵な部屋づくりをするProjectを行なう等、幅広く活動しています。「国際理解と多文化共生を考える」及び留学生への日本語教育を担当しています。日本には270万人以上の在留外国人が住んでいます。しかし外国人との共生の意識は低いままです。また、住んでいる外国人への日本語教育もボランティア任せで系統だったハイレベルのものがありません。しかし日本が今後も先進国として発展していくためには、現状から抜け出し、安全で豊かな共生社会を作っていく必要があると考えています。そのための教育、社会的活動を行っています。信大生には優秀な留学生との交流、グローバルコア人材養成コースの受講などを通じて大きく成長してもらいたいです。多文化共生理解と日本語教育の浸透で新たな「力強い」日本をグローバルとローカルの視点で考えてみる(キャリアデザイン)スリランカで同窓生と。優秀な留学生のリクルート活動も担当「国際理解と多文化共生を考える」の1シーン。話し合い中海外研修(マレーシアプトラ大学にて)野外イベント等で廃棄物ゼロを目指した実証研究

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