総合人間科学系研究紹介_2019-2020
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17総合人間科学系総合人間科学系総合情報センター研究から広がる未来研究から広がる未来卒業後の未来像卒業後の未来像総合情報センター総合情報センター国際学会(ICP2016,ITC-CSCC2013)におけるポスター、口頭発表。科学的な理論的貢献のため、発表/論文を次々進める必要があります。慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻修了。2004年に日本電気株式会社に就職し、本社でシステムエンジニアとして5年勤務、その後結婚を機に同社松本支店にて営業として3年勤務。2012年より信州大学に着任。時田 真美乃 助教「情報学入門」の授業を担当していますが、一般教養として論理的思考やプログラミングを身に付け、その素養を自己実現につなげてください。また思考について。矛盾するようですが熟考する時間をきちんと持つと、普段は“Don't think. feel ! ”でいけます。瞬間を生き、人に感動を伝えてください。再帰的認識は、ヒトの「認識方略の最も根源的なものの1つ」と言われています。一方で言語・心の理論・教育工学と独立に研究されているため、この思考プロセスの共通性を探る研究は、 各領域をつなぎ、理論的発展へ貢献します。また、海外のナショナルカリキュラムだけでなく、日本でも次期学習指導要領から小学生からのプログラミング教育の実施が決定しました。早い段階からの論理的思考力や問題解決能力の育成が推奨される中で、「再帰的思考/多重ループ」の理解には発達に応じた適切な年齢があるはずであり、どのように、いつ学修するのが効果的かの知見が得られます。「私は(先生が(私は勘違いしている)と思っている)と思っている」といった推論は日常で使用されますが、これは心の状態についての再帰的な事象を認識する能力となります。 再帰性・志向性は自然界にもジュウシマツのさえずりの複雑な埋め込み構造などに、またヒトにも言語の埋め込み構造や音楽の古典奏法や作品にも見られます。 このようなヒトの認知能力の重要な側面である再帰性の、特に推論に関係するものについて、共通の基盤があるのか、個々に独立した機能なのかを認知科学的な観点で研究しています。また、教育場面でこの推論を使用するプログラミング学習(再帰や多重ループ)において、どのような順序や方法で学修するのが最も効果的なのか、教育工学的な観点で競争的資金による研究も始めています。「入れ子構造」を持つ推論の起源とその学習法を探る!攻撃対象サイト(example.ac.jpのDNS権威サーバー)攻撃サイトDakuwu2oi289y9h2.example.ac.jpDNSキャッシュサーバーki1io9202ihdjkbdjd.example.ac.jpdiodwqhdowjdoiq9.example.ac.jpランダムなホスト名を大量に問い合わせキャッシュにヒットしないため、全て権威サーバーに問い合わせインターネットの脅威となる攻撃を再現し解析ネットワークセキュリティはインターネット・ネットワーク・サービスサーバに関する知識や技能が必要となります。そのため、対象はセキュリティに止まりません。セキュリティから学んだ知識を生かして新たなインターネットサービスを構築するなど幅広く技能を生かしてください。ネットワークセキュリティ研究を通してネットワークやサービスサーバの知見を得られると、インターネットを通じた安全性とは何かを見極めることができるようになります。同時に、セキュリティの実現には解析する能力が欠かせません。ネットワークやサービスに対する深い知見、そして、様々なツールや手法を使いデータを解析処理することで、セキュリティの範囲にとどまらず幅広く活用可能な知識と技能を習得することできます。ここで学んだ知見を基に更に深く広くインターネットを利活用できるようになります。総合情報センター総合情報センターでは、長野県に点在する信州大学全体の情報システムやネットワークの運用をしています。信州大学はSINET(国立情報学研究所)を経由してインターネットに接続しておりこれも管理しています。キャンパス間のネットワークの総延長は400kmにもなり、これは県内でも有数のネットワークです。その中で「セキュリティ」に関する研究を行っています。最近ではインターネットの活用が大きく進み、大学においてもインターネットやインターネット上のサービスが円滑に利用できないと大学生活や普段の生活に支障をきたすようになりました。その大切なインターネット上のサービスやネットワークを守る研究を行っています。情報システムとネットワークの運用とセキュリティの実現信州大学工学部情報工学科卒業、大学院博士前期・後期過程後、長野高専電子情報工学科助手、東京大学大学院新領域創成科学研究科助手、信州大学総合情報センター准教授を経て、2009年より信州大学総合情報センター准教授。鈴木 彦文 准教授信州大学を守るセキュリティの要UTM(統合脅威管理)機器長野県全体に広がる信州大学のネットワークを集中管理(5分間隔で情報を取得し更新)「情報学入門」の授業。学生手作りPCを用いた多重ループ学習。新入生や教職員向けにセキュリティの講義を実施することも。

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