信州大学工学部2020
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山崎 公俊 機械システム工学科 准教授上口 光 電子情報システム工学科 准教授番場 教子 電子情報システム工学科 准教授一般家庭、街中、病院、工場、災害現場…様々な場所で、自動機械への要望が高まっています。そのような場所で働く自動機械は、高い賢さを持たねばなりません。知的な判断に基づいて、認識したり、操作したり、移動したりすることが必要です。私たちは、そのような賢さを持つロボットの実現に向けて、知能ロボットの要素研究、そして、実際のロボットを使った実証研究を進めています。私は集積回路設計や計算機アーキテクチャを研究し、人間の動作を補助するウェアラブルロボットスーツなどへの応用に取り組んでいます。現在、実用性に課題を抱える既存デバイスを小型化し、着用を感じないスーツが実現できれば、いま以上に人間の身体機能を強化でき、新たな機能付加も夢ではありません。それは集積回路が生み出す未来への可能性と言えるのではないでしょうか。力を加えると電気を発生し、電圧によって変形する圧電材料と呼ばれる素材があります。センサーやアクチュエータなどに活用されていますが、圧電材料のメイン素材は体に蓄積し病気を引き起こす可能性がある鉛材料。世界中で人体影響が少ない代替材料研究が進んでおり、私は鉛を含まない圧電セラミックスの開発に取り組んでいます。なにより使う人にやさしく、人を幸せにできることが大切。その想いで開発を進めています。時代を動かす研究WORK  働くのあり方を動かす09人間のような賢さを備えたロボットの実現に向けて。集積回路カスタマイズで、未来のカラダへ、新たな可能性を。人にやさしいか、人を幸せにするか。それが大切、だから、つくる。

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