信州大学工学部2020
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藤田 あき美 工学基礎部門 講師太子 敏則 電子情報システム工学科 准教授次々と生まれ、輝き、爆発し最期を迎える銀河系の星々。その爆発を超新星爆発と呼びます。私の研究は超新星爆発によって発生する銀河アウトフロー形成です。スーパーコンピューター上で何度もシミュレーションを重ね、宇宙を自らの手でつくる、そうして宇宙空間に存在する物理法則の解明に取り組んでいます。今まで見ることのできなかった宇宙現象が見えるようになったとき、あなたは何を感じるでしょうか。時代を動かす研究EXPERIENCE  人の体験を動かす07結晶づくりから目指す省エネ社会。世界を変えていきたい。量子ウォークの発展から、あらゆる病気への創薬も?私の手で生み出した宇宙を見たら、みんな何を感じるだろう?電子機器内の高機能素材に活用され、デバイス向上や省エネに寄与する単結晶の研究を進めています。結晶成長技術を発展させることで、性能の飛躍的向上のみならず、新たな特性を備えた電子部品をつくりだすことができます。高品質な単結晶をベースとした未来のデバイスなら、原子力発電所の稼働率低減が可能に。そんな、誰も成し遂げたことがないような、新しい結晶づくりを切り拓いていきたいです。これまでのコンピューターとは原理の異なる次世代計算機が量子コンピューターです。私は量子コンピューター上に実装する計算手法、量子ウォークを研究しています。これにより膨大に時間がかかっている計算や量子現象のシミュレートができます。例えば、創薬コストの削減や新型医薬品開発にもつながると言われています。もっと幸せな世界へ、量子コンピューターには大きな可能性が眠っています。鈴木 章斗 工学基礎部門 准教授

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