信州大学工学部2020
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23工学とは何か? それは、決して教科書を学ぶことでも、答えが用意された授業や実習をこなしていくことではありません。世の中の問題を技術で解決する。そして、さらに私たちが見据えているのは、もう一段高い視座から、これからの人々の幸せをどのようにして実現できるかというテーマです。信州大学工学部で学ぶ皆さんには、価値を創造する力を身につけてほしいと思っています。そのために、行われるのが4年生での卒業研究です。1~3年生で身につけた土台をもとに、4年生のあなたは研究者としての一歩を踏み出して行きます。もちろん、指導を受けながらですが、自らの頭で考え、取り組んでいくことが基本となります。教員や大学院生はもちろん研究者としての先輩であり、その助言は重要ですが、研究に向き合う者として立場は対等。時には白熱した議論をしたり、時には励まし合ったり、夜を徹しての実験、解析を行うこともあるかもしれません。また、多くの失敗もあるでしょう。予期しない結果が出ることもあるかもしれません。しかし、そのすべてが答えのない解に挑む研究というものなのです。そのような道を自分の足で歩き、あなたが卒業論文を完成させる時には、きっと新たな価値創造を担う技術者・研究者としての入り口に立っているはずです。私たちが生きているこの世界の明日は不明確です。誰もが確実な未来を語ることはできません。だからこそ、そこに夢があり、ロマンがあります。想いを実現し、世界を変えることができます。未来はあなたの手の中にあります。どのような明日を、幸せを生み出していくことができるか、それに向き合う技術者・研究者として羽ばたいてほしい。信州大学工学部が生み出したいのはそのような人材なのです。想いを実現し、世界を変えていく技術者・研究者へ飛躍するために4年生からはじまる研究工学部のカリキュラムの特徴1~3年生主に講義・演習・実験・実習研究開始研究を深める4年生大学院進学【あなたが歩むステージ】共通教育科目と専門科目で学ぶあなたの土台を築く時期※1年次は松本キャンパス総合理工学研究科等に進学修士(2年間)、博士(3年間)卒業研究のために研究室配属少人数教育

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