工学部_研究紹介_2020_日本語版
26/92

【写真&写真キャプション】写真フォーマット:上下2つのエリア分。幅約311px程度の画像キャプション文字数:各28文字程度使用フォント:MSゴシック-7pt記述スタイル:「だ・である」調文末に「。」はつけない准教授小林一樹研究から広がる未来卒業後の未来像小林研究室では、人間と人工物の間で円滑な意思疎通を実現するための「インタラクションデザイン」と、IoTやICTといった情報技術を農業に活用するための「アグリテック」に関する2つの研究に取り組んでいます。インタラクションデザインとは人間とロボットやソフトウェアとの間でやりとりされる情報とその処理過程をデザインすることであり、独自のロボットやソフトウェアの開発を通して効果を検証しています。また、アグリテックでは農業に最新の情報技術を応用することで、植物の状態を自動で判定したり、人間の意思決定を支援するシステムを開発しています。人間の気持を理解し、その人に合わせて支援してくれる機械が普及すれば、効率や結果ばかりを重んじる現代社会が少しは良い方向に進むかもしれません。私の研究室ではそんな未来を少しずつ拓く研究を行っています。様々な製品やシステムを設計する上で、それを利用する人間の認知特性や心理を理解することは欠かせない要素の1つです。コンピュータと人間に関する深い知識を元に、新しい発想で問題解決する技術者や研究者が未来像です。国立総合研究大学院大学修了後、関西学院大学・博士研究員、信州大学・助教を経て、2013年より現職。研究分野はインタラクションデザイン、ヒューマンージェントインタラクション、人工知能、アグリテックなど。⼈と⼈⼯物の以⼼伝⼼デザインと近未来の農業:アグリテック電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】身の回りの家電や製品は多くの人にとって使いやすいように設計されています。しかし、自分にとっても使いやすいという保証はありません。そういった人間の主観の世界に対して、コンピュータが自分で考えながら問題を解決する技術に出会い、とても感動しました。それをきっかけに、新しい技術の確立に貢献できる仕事に就きたいと考えるようになりました。高精細全天球農園モニタリングシステムソーシャルグルーミングを用いた情報通知エージェント.ディスプレイの裏からスマートフォンが動いて姿を表すことで情報を通知.高精細農園モニタリングシステムの構成教授齊藤保典研究から広がる未来卒業後の未来像光情報センシングシステムの基本構成:自然環境と人間生活との関わりを表す概念として、新たな領域“生活圏”を、世界で初めて定義した電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】太陽が昇ると寝てられない!という性質なので、子供の頃から光が操る自然現象が大好きでした。雷なんかは大好きです。卒業研究で窒素レーザーを作りました。これは制御された雷みたいなもので、青白く光ってバチィ—ンと強烈な音がします。適当に感電してシビレて気持ちが良かったり。自然と人間の関係に興味を持っていましたので、両者を繋ぐ光(レーザー)と出会って今の研究が始まりました。⾃然環境や⼈間⽣活環境を科学する光情報センシング技術の開発自然環境は今、どうなっているのでしょうか。そして私達は将来どの様に関わっていけばいいのでしょうか。齊藤研究室ではその変化を注意深く見つめ理解し情報を提供する技術-光情報センシング技術-の開発を行っています。開発のヒントは太陽にありました。地球が誕生してから現在の姿になるまで、その変遷には常に太陽からの光エネルギーが大きく関わってきました。また人間の情報収集能力は光を巧みに利用しています。そこで(レーザ)光発生技術・分光技術・光検出技術・IT(PC)技術を上手に組み合せることで、人間を模倣した新しい光情報センシングシステムが完成します。私達のターゲットは、身近な環境から地球全体までに及ぶのです。1980年東北大学大学院電子工学専攻修了後、信州大学工学部助手。2004年より現職。学生時代に出会ったレーザー光の美しさに魅了され、それが仕事になってしまった。以来、一貫して光情報センシング技術の開発に従事。光を通じて人間と自然の関係を見続けている。青空と緑に囲まれた空間に光が満ちあふれている生活環境を想像して下さい。光技術は私達の生活を豊かにしてくれます。LED信号機、スマホ画面など、今や光技術を抜きにした生活は考えられません。光の実力は工学分野だけには留まりません。農学・生物学・医療/医学・環境学、地球そして宇宙を繋ぐ技術として、光が活躍する場面は無限に広がります。発想を実験という体験を通して実現する、その事実をきちんと理解できる能力を身につける、をモットーに指導しています。実験はいつも発想を裏切ります。それでもやってみましょう。どのような職業についても“へこたれない力”になります。24

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る