工学部_研究紹介_2020_日本語版
21/92

教授David Asano研究から広がる未来卒業後の未来像Asano研究室では、幅広い範囲で情報システムの研究開発を行っています。『役に立つ』『使いやすい』を基本方針にし、人間の仕事や生活が『楽になる』『楽しくなる』システムを目指しています。多くのシステムは開発者の目線で作られていて、使用者が使いやすいものになっていません。システムが使いやすくなるためにどうしたらいいかを常に考えています。開発の例として、学習システム、センサーネットワークシステムがあります。複数の情報機器が『会話』をすれば、より高度な動作ができます。将来の情報機器は、単独ではなく、『仲間』と一緒に働いてくれるようになるでしょう。その具体的な方法や、それを実現するための技術を探るために、学生が日々研究や開発をしています。卒業生は、ソフトウェア業、電気メーカー、自動車メーカー等、様々な分野の企業に就職しています。学生には、研究のみならず、社会人として必要な知識や常識も学ばせています。旧郵政省の通信総合研究所で客員研究員、信州大学講師・助教授・准教授を経て、2014年より現職。研究分野は、情報通信システムと組込システム。役に⽴つ情報通信・組込システムあなたも使いたくなる!電⼦情報システム⼯学科センサー子機中継機無線通信サーバ【私の学問へのきっかけ】電子回路やコンピュータを初めて触れたときに,「こういうものを使えば何でもできる」と思いました.そのときから興味が湧き,その道に進もうと思いました.ものづくりも好きなので,役に立つものの開発には自然に引かれました.阿部研究室では、医療と工学の融合分野において、超高齢化社会における予防医療や先端的な医療を支えるための研究を行っています。日常生活において、血圧や自律神経指標といった健康管理に有効な情報を簡便に計測するために、緑色光電容積脈波を用いた「動き」によるノイズに強いウェアラブルセンサシステムの開発に取り組んでいます。さらには、心電図の中から死に至らしめる危険な不整脈を高精度で早期に検出する方法の開発や、映像が生体に与える影響の評価に関する研究等も行っています。准教授阿部誠研究から広がる未来卒業後の未来像超高齢化社会にともなう医療費の高騰を、予防医療の発展によって抑え、みんなが健康的に安心して暮らせる社会づくりに貢献できる研究を行っています。また、ヒトに優しい医療機器や安全に視聴できる映像コンテンツの普及のために、工学の技術を用いて貢献していくことを目指しています。生体医工学・医療工学では、実験装置の製作からプログラミングまで幅広い知識と技術が求められます。当研究室で学んだことを、将来どのような分野に進んでも生かすことができるよう指導を行います。電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】私が今の専門を選んだきっかけは、大学在学中の研究室配属の際に、その当時は先端的だった「医工学」という分野を研究されていた先生に出会い、その研究の魅力に一目ぼれしたことです。その先生は、工学を医療や福祉といった分野に応用することで、私たちの生活を豊かにするための方法を探求されていました。私は、その先生のもとで学んだことを基礎として、健康社会を創るための技術やヒトに優しい医療機器の開発支援等の研究を行っています。医療と⼯学の融合:⼯学の⼒で健康社会を創る緑色光電容積脈波センサを用いた多点脈波計測システム。心拍数や自律神経活動を推定することで健康管理に役立てられる人工的立体視映像(3D映像)がヒトに与える影響を評価するための実験。心電図、血圧、脈波といった生体情報を同時に計測している2004年東北大学工学部卒業、2009年同大学大学院工学研究科博士課程修了。同大学博士研究員、同大学大学院工学研究科助教を経て、2015年9月より現職。専門分野は生体信号処理、医療機器開発の支援等。教授David Asano研究から広がる未来卒業後の未来像Asano研究室では、幅広い範囲で情報システムの研究開発を行っています。『役に立つ』『使いやすい』を基本方針にし、人間の仕事や生活が『楽になる』『楽しくなる』システムを目指しています。多くのシステムは開発者の目線で作られていて、使用者が使いやすいものになっていません。システムが使いやすくなるためにどうしたらいいかを常に考えています。開発の例として、学習システム、センサーネットワークシステムがあります。複数の情報機器が『会話』をすれば、より高度な動作ができます。将来の情報機器は、単独ではなく、『仲間』と一緒に働いてくれるようになるでしょう。その具体的な方法や、それを実現するための技術を探るために、学生が日々研究や開発をしています。卒業生は、ソフトウェア業、電気メーカー、自動車メーカー等、様々な分野の企業に就職しています。学生には、研究のみならず、社会人として必要な知識や常識も学ばせています。旧郵政省の通信総合研究所で客員研究員、信州大学講師・助教授・准教授を経て、2014年より現職。研究分野は情報通信システムと組込システム。役に⽴つ情報通信・組込システムあなたも使いたくなる!電⼦情報システム⼯学科センサー子機中継機無線通信サーバ【私の学問へのきっかけ】電子回路やコンピュータを初めて触れたときに,「こういうものを使えば何でもできる」と思いました.そのときから興味が湧き,その道に進もうと思いました.ものづくりも好きなので,役に立つものの開発には自然に引かれました.阿部研究室では、医療と工学の融合分野において、超高齢化社会における予防医療や先端的な医療を支えるための研究を行っています。日常生活において、血圧や自律神経指標といった健康管理に有効な情報を簡便に計測するために、緑色光電容積脈波を用いた「動き」によるノイズに強いウェアラブルセンサシステムの開発に取り組んでいます。さらには、心電図の中から死に至らしめる危険な不整脈を高精度で早期に検出する方法の開発や、映像が生体に与える影響の評価に関する研究等も行っています。准教授阿部誠研究から広がる未来卒業後の未来像超高齢化社会にともなう医療費の高騰を、予防医療の発展によって抑え、みんなが健康的に安心して暮らせる社会づくりに貢献できる研究を行っています。また、ヒトに優しい医療機器や安全に視聴できる映像コンテンツの普及のために、工学の技術を用いて貢献していくことを目指しています。生体医工学・医療工学では、実験装置の製作からプログラミングまで幅広い知識と技術が求められます。当研究室で学んだことを、将来どのような分野に進んでも生かすことができるよう指導を行います。電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】私が今の専門を選んだきっかけは、大学在学中の研究室配属の際に、その当時は先端的だった「医工学」という分野を研究されていた先生に出会い、その研究の魅力に一目ぼれしたことです。その先生は、工学を医療や福祉といった分野に応用することで、私たちの生活を豊かにするための方法を探求されていました。私は、その先生のもとで学んだことを基礎として、健康社会を創るための技術やヒトに優しい医療機器の開発支援等の研究を行っています。医療と⼯学の融合:⼯学の⼒で健康社会を創る緑色光電容積脈波センサを用いた多点脈波計測システム。心拍数や自律神経活動を推定することで健康管理に役立てられる人工的立体視映像(3D映像)がヒトに与える影響を評価するための実験。心電図、血圧、脈波といった生体情報を同時に計測している2004年東北大学工学部卒業、2009年同大学大学院工学研究科博士課程修了。同大学博士研究員、同大学大学院工学研究科助教を経て、2015年9月より現職。専門分野は生体信号処理、医療機器開発の支援等。19

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る