教育学部研究紹介2019
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34教職大学院グループ助教奥おく村むら真ま衣い子こ【研究分野】障害児者心理学、特別支援教育【研究テーマ】場面緘黙の生涯発達的視点に基づく支援アプローチの検討 場面緘黙児者の心理過程の解明と発達段階に応じた支援方法について、当事者や教師に対する調査と実践から追究しています。 場面緘黙は学校などの慣れない状況で話せないことを主症状とする情緒障害ですが、症状の現れ方には個人差があり、授業への関わり方やクラスメイトとの相互交渉の持ち方、学校生活への適応状況が異なります。多様な状態像の理解とそれを踏まえた個に応じた支援を可能とするために、以下のことに取り組んでいます。 1) 幼少期から成人期にわたる場面緘黙の心理過程の解明 2) 統合的行動アプローチの実践:教育・心理・医療・家庭との連携による専門的支援の模索 3) 学校における合理的配慮の検討:学習機会の保障や対人関係の形成支援准教授谷や塚つか 光みつ典のり【研究分野】教育工学、教師教育、科学教育【研究テーマ】教員養成における教職ポートフォリオの活用に関する研究 教師や教職志望学生のリフレクションを促す教職ポートフォリオの活用に関する研究を中心に、実践的指導力を持った教員養成や現職教員研修に関する研究をしています。論文:「教職大学院における附属学校園と連携した新任教員研修プログラムの開発」/「教職eポートフォリオの活用による教育実習生の自己評価および相互コメントの効果」/「信州大学におけるeポートフォリオの運用と工夫-自己評価と相互評価による『目指す教師像』の構築を目指して-」/「教員養成初期段階の学生のティーチング・ポートフォリオのテキストマイニング分析:INTASC観点『コミュニケーション』に関するリフレクションの記述から」ほか准教授宮みや島じま 新あらた【研究分野】学級経営、教師教育学【研究テーマ】教師にとっての学びを再考する/同僚教師による支援の可能性を探る 学級経営、教師教育学を中心に実践・研究を進めています。 子どもたちが生き生きと学ぶ授業の創造を求め、教師の在り様(子ども観・授業観)を問い直し、思想と方法の両面からアプローチできればと。既存の「教室」の概念にとらわれず、子どもの学びの姿を手がかりに、「その時、なぜ教師はそうしたのか」、「何のためにそうするのか」と授業の実際を先生方と考えていきたいと思っています。また、生活科や総合的な学習の時間の充実にかかわり、材の可能性や教師と子どもとの関係性などに視点を当てて、授業者への支援方法について考えています。現場につながる研究を進めていきたいと思います。

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