教育学部研究紹介2019
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33教職大学院グループ准教授青あお木き 一はじめ【研究分野】教育経営学、教師教育学【研究テーマ】学校組織マネジメント・学級経営/コミュニティ・スクール   素敵な学校をマネジメントしている校長先生は、かつて優れた学年運営を構築していた学年主任であり、さらに素晴らしい学級経営を実践していた学級担任でありました。実はリーダーシップとマネジメントに関して、同心円的拡大のコアとなるコンピテンシーが存在しているのです。 子ども誰もが「信・敬・慕」できる学級担任の在り方を考え議論して学んでいきましょう。准教授林はやし 寛かん平ぺい【研究分野】比較教育学、教育行政学【研究テーマ】スウェーデンの教育改革/グローバル教育政策市場の展開/大規模国際アセスメント 北欧を中心に、世界の教育改革を研究しています。PISA などの国際学力調査が各国に強く影響するようになり、世界中の学校が標準化に向かっています。一方で、教育は地域の歴史や文化、制度に応じた固有の営みでもあります。教師や学校はこの違いをどう考え、多方面からの要求にどう向き合えばいいのでしょうか。世界の潮流と具体的な事例を突き合わせ、未来の教育の在り方を一緒に考えましょう。編著書に『未来をつかむ学級経営:学級のリアル・ロマン・キボウ』(学文社、2016)、論文に林寛平「グローバル教育政策市場を通じた『教育のヘゲモニー』の形成—教育研究所の対外戦略をめぐる構造的問題の分析」(日本教育行政学会年報42、2016)など。研究室ブログはhttp://shinshuedu.blogspot.com准教授市いち川かわ 公きみ明あき【研究分野】教師教育学【研究テーマ】教員のキャリア形成における研修の役割 学校の先生は、どのような場面で、どのような経験を積み重ね、教師として成長していくのでしょうか。私は、現職の先生を対象とした教師研究をしています。 研究活動の主なフィールドは「学校」です。教師の成長過程をとらえるために、小・中・高等学校で、児童・生徒との生活に奮闘する先生方の様子や語りを記録し、「キャリア形成」の視点から成長の契機となる要因を分析・検討しています。成長する教師の背景は、とても奥深く、魅力があります。准教授鎌かま倉くら 大やまと和【研究分野】教科教育学,教師教育【研究テーマ】言語教育における「思考力・判断力・表現力等」の評価の形成 小学校と中学校の担任を経験し、子どもの発達段階に応じた系統的な教材や教育方法の開発に取り組んできました。その中で、子どもたちの「今」の学びを大切にしたいと考えてきました。その「今」とは、断片的に切り取った「今」だけではなく、「今まで」と「今」を繋ぎ、そして「これから」へ繋いでいく「今」だと思います。今後は、主に国語教育を中心に置き、「言語教育において汎用性のある高い「資質・能力」を身に付けさせるために評価はどうあったらよいか」ということを追究していきたいと考えています。よろしくお願いします。

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