教育学部研究紹介2019
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20音楽教育コース 音楽教育コースでは,音楽的感性を育み,豊かな音楽性と心打つ音楽を創造できる能力を育て,実りある音楽教育を実践できる人材の育成を大きな目的としています。 授業実践に不可欠な具体的で確かな指導法を身につけるとともに,多種多様な音楽とその魅力を子どもたちにつたえることのできる,高い専門性と力量を身につけた教員の育成を目指しています。教授中なか島じま 卓たか郎お【研究分野】器楽教育(ピアノ)【研究テーマ】ピアノ演奏研究/演奏解釈に関する研究/音楽の指導内容と方法に関する研究/ドイツの音楽科カリキュラムに関する研究  著書:『最新中等科音楽教育法』「第2章1中学校音楽科の各領域及び配慮事項」「共通事項」、『音楽科カリキュラムと授業実践の国際比較』「ドイツ・ベルリン州のカリキュラムと授業実践」、『音楽のカリキュラムの改善に関する研究 -諸外国の動向- 』「教科等の構成と開発に関する調査研究」研究成果報告書(15)、『諸外国の教育課程(2)-教育課程の基準及び各教科等の目標・内容構成等』論文:「R.Schumann <Papillons op.2>に於けるJ.Paul 「Flegeljahre」の影響」、「印象派期における音楽と絵画の相関」、「ドイツの音楽科におけるアビトゥア試験内容に関する調査研究」、「ドイツ(Baden-Wurttenberg 州)における教科横断的学習に関する考察 : 音楽科カリキュラムを視点として」ほか教授齊さい藤とう 忠ただ彦ひこ【研究分野】音楽教育学【研究テーマ】音楽科の存在意義/音楽科教材開発/脳科学と音楽 音楽教育におけるICT活用/長野県に関わる音楽 音楽科指導法に関わる研究を行っています。「音楽科の存在意義」については、音や音楽がもつ根源的な力に注目した研究を行っています。「音楽科教材開発」については、どのような楽曲が教材としてふさわしいか、どのような楽器が教育楽器としてふさわしいかなど検討しています。「脳科学と音楽」では、NIRS(近赤外光脳機能イメージング装置)を用いて、音や音楽が脳血流に与える影響について実験的な研究を行っています。「音楽教育におけるICT活用」については、タブレット端末を活用しての新しい指導法について検討しています。「長野県に関わる音楽」については、長野県にゆかりのある音楽(童謡、唱歌、民謡、県歌など)を研究対象としています。教授池いけ田だ 京きょう子こ【研究分野】声楽実技、声楽教育【研究テーマ】ドイツリート・日本歌曲・オペラ・オラトリオの実践的研究 / 歌声の可視化 / 学齢に合った発声指導法 主にはドイツリートや日本歌曲の実践的研究をしています。歌声研究では、声を耳で聴くだけでなく、目に見える化することを試みています。声の高さや強さだけでなく、歌声特有の音響特徴量のひとつであるSinger’s formantを可視化し、教材化できるよう日々奮闘しています。 また、毎年開催される音楽教育コースの定期演奏会では、オペラの名場面を舞台で実践できるよう、研究室学生の指導を行っています。論文:ヴォルフから始めるドイツ・リート教育の可能性ほか CD:日本のうた-抒情歌集/シュトルツ:花の歌 ほか音楽教育コースオペラ“カルメン” の一場面

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