教育学部研究紹介2019
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19理科教育コース准教授坂さか口ぐち 雅まさ彦ひこ【研究分野】神経生物学、理科教育学【研究テーマ】ショウジョウバエ神経生物学/数学や理科各領域の関連性を想起させる教材の開発・研究1.神経系の構造と機能の解明 http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/course/science/labo/biology/02.html  現在はショウジョウバエを用いてライブイメージング等を行っています。(写真:幼虫体壁感覚ニューロンのKaede蛋白による神経解剖学的解析例) 2.理科教育研究。現在は生物学理解のため数学や物理学との関連性理解が重要だと想起させる教材の開発・研究を行っています。論文:教育学部理数教員志望学生に数学・物理学の必要性を意識させる生物教育 : メンフクロウの音源定位の教材化 他准教授神かん原ばら 浩ひろし【研究分野】物性物理学(実験)、物理教育【研究テーマ】接合系における電子系秩序状態の電気伝導特性/物理実験教材の開発 点接合や破断接合を介して,金属強磁性など電子系秩序状態の電気伝導特性(電流-電圧特性)を研究しています。具体的には,酸化物遍歴電子強磁性体について温度変化により磁性を制御し,常磁性-強磁性秩序に伴う電子状態のエネルギー変化を,接合に局所的に電圧を印加することで広いエネルギー範囲で調べています。 物理教育関連では,酸化物高温超伝導体,ネオジム磁石などを用いて,力学や電磁気学分野の物理演示実験教材の開発研究を行っています。また,液体窒素を用いた「超低温の世界」の出前授業を小・中・高で行っています。准教授伊い藤とう 冬ふゆ樹き【研究分野】光化学、有機物理化学【研究テーマ】有機分子集合化過程の分子ダイナミクス/発光性有機固体材料の研究 有機分子からの蛍光色の変化を使って、結晶生成過程での分子の集まり方の研究をしています.また、集まると光る分子、こすって発光する色の変わる分子、有機EL素子、太陽光集光器などに応用可能なよく光る有機分子の合成なども行っています。紹介記事:「結晶形成・成長の謎に蛍光で迫る」 『化学』(化学同人)Vol.71 No.9(2016年9月号)70-71ページ「蛍光分子を用いる有機結晶核形成段階の可視化とメカニズムの解明」日本化学会HP(http://www.chemistry.or.jp/division-topic/201/06/post-65.html)准教授竹たけ下した 欣よし宏ひろ【研究分野】地質学(第四紀学、火山灰層序学)【研究テーマ】盆地と山地の形成過程に関する研究/最終氷期の自然環境と人類の関わりに関する研究 第四紀(約260万年前—現在)と呼ばれる地球の歴史の中で一番新しい時代の地質(地層や岩石)を対象として、大地の生い立ち(形成過程)を読み解く研究をしています。大地は不動のものではなく、ゆっくりではありますが絶えず変化しています。 2014年、長野県内では土石流災害(南木曽)、噴火災害(御嶽火山)、地震災害(長野県北部)が次々と発生し、大変な1年となりました。しかし、このような出来事こそが、大地を変化させ、私たちが暮らす土地を生み出したともいえるのです。ですから、自分たちが暮らす大地のでき方を理解することは、災害を減らすことにもつながると考え、野山を歩き地層や岩石を相手に研究を続けています。

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