教育学部研究紹介2019
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9教授藤ふじ森もり 裕ゆう治じ【研究分野】国語科教育学、日本民俗学【研究テーマ】授業研究/コミュニケーション論/言語文化/日英比較国語教育/幼小接続研究/日本民俗学  ■授業研究:授業場面で起こる予測不可能な出来事の様相と意味を探究する研究。(学位取得研究 『国語科授業研究の深層』2009年・東洋館出版社)■コミュニケーション論:話合いにおけるコミュニケーションの特性と思考の様相についての研究。(『対話的コミュニケーションの指導』1995年・明治図書)■言語文化:言語文化に着目した教科指導及び教材分析・開発についての研究。(論文「国語教科書にのぼる『月』」2016年・読書科学58-3)■日英比較国語教育:日本と英国の国語教育についての臨床的比較研究。(訳書『イギリスの未来を拓く小学校:「限界なき学びの創造」プロジェクト』2015年・大修館書店)■幼小接続研究:幼児教育-小学校教育の接続におけるリテラシー育成の国際的研究。■日本民俗学:説話伝承と生業文化とを横断した文化論研究。(『死と豊穣の民俗文化』2000年・吉川弘文館)教授西にし 一かず夫お【研究分野】日本古典文学、国語科教育(古典教育)【研究テーマ】『万葉集』における中国文学の受容/古典の教材開発・教材研究/小中高を見通した古典教育  著書:平成29年版中学校学習指導要領の展開(国語編)/小学校国語科授業研究 他論文(日本古典文学):山上憶良の情愛―父と子 /平安初期漢文書簡に見る汎用と独創/『杜家立成雑書要略』の基礎的性格―敦煌書儀の形式・表現・配列の分析を通して/大伴家持の詩的表現受容・素描/書儀・尺牘の受容―起筆・擱筆表現を中心に 他論文(国語科教育):学習の系統性を意識した古典作品の教材研究―『竹取物語』を素材として/教材として『伊勢物語』を読む―「芥川」(第6段)の表現分析/教材としての古今集歌―韻文教材の価値/「伝統的な言語文化」の学習を広げる教材開発/『方丈記』の教材化―防災教育への活用/漢詩の教材研究―対比の視点から杜甫「絶句」を読む 他国語教育コース教授小こ林ばやし比ひ出で代よ【研究分野】書写書道教育【研究テーマ】比較書字教育研究/学習入門期における書写教育の在り方/左利き者の書写教育に関する研究 他論文:「利き手・非利き手での書字活動時における脳血液動態の比較―NIRS及び筆圧握圧計測装置による測定を通しての試論―」/「「杜家立成雑書要略」第一紙の書法分析― 「楽毅論」との比較から―」/「学習者の発達段階に即した小学校での平仮名学習教材及び学習指導の展望―書写教育の視点から―」/「明治期「習字」教科書(信濃教育会編)の構成と地域書写教育の在り方」/「左利き者の望ましい硬筆筆記具の持ち方に関する文献的考察―書写教育の見地から―」/「新しい筆記用具が指向する方向性の分析」/「日米の書字教育に関する比較研究―20世紀における活字及び印字機器の普及と書字教育―」 他受賞:青山杉雨記念賞 第4回奨励賞/全国大学書写書道教育学会奨励賞国語教育コース 「ことば」で拓く世界を学び、確かな言語観を得る。 教育活動に限らず、人間世界のあらゆる社会的活動は「ことば」によってなされています。その「ことば」を学びの核とする国語教育コースでは、国語科における教育内容のすべてを視野に入れながら、子どもの発達とことばの学び、国語科教育の歴史、日本語の表記や表現、古典および近現代の文学、書写や書道、漢文などの領域を研究対象としています。これにより、確かな言語観と豊かな人間性に支えられた小・中学校および高等学校の教員養成を目指しています。

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