経法学部_学部案内2019
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度が違います。※ほんの一例を紹介します。弁護士の指導のもと、契約締結に必要な情報を収集したうえで、法的問題の生じない契約書を作成。契約締結に関する実習財務省の現役予算査定担当者(主計局主査)に対して、受講生自らが考えた政策案について、予算要求を行い、模擬予算折衝を行う。模擬予算折衝高大連携の観点から、高校生を審査員とする政策コンテストを実施し、各自の提言を発表する。政策コンテスト政策企画実習契約法務実習講義では、問題を未然に防ぐという思考過程をたどることはほとんどありません。というのも、所与の事実をもとに生じた問題を解決するための法解釈を学ぶことが中心となっているためです。しかし実社会では、問題を未然に防ぐこともまた重要です。予防策を講ずるには問題の原因を知る必要があり、そのためには講義で学ぶ法規範の理解が不可欠です。なぜなら、原因は法律要件に関連する事実にあるからです。実習系授業の魅力は、未確定な法律問題に主体的に向き合い、法実務で必要とされる柔軟かつ的確な思考とは何かを経験できるところにあると思います。北澤 綾星さん (2018年度卒業)国家公務員登記官の指導のもと、受講生が登記申請書類を作成したうえで、その法的問題点の有無を検討。法務局における実習実社会における利害調整・問題解決は、これまで築き上げられてきた法理論を基礎としています。本実習は、受講生が、契約締結に必要な手続きを実践することで、法理論と法実務の関わりを知り、リーガル・マインドを身につけることを目的としています。授業の狙い12RealnessRealness ofPractical Training政策企画実習を履修して、政策作りでは突き詰めて考えることの大切さを学びました。国の予算は税金を使っていることを意識し、自ら打ち出す政策についてはその政策手段と課題解決の間に齟齬や矛盾がないよう、問題点を残さず考え抜く必要があります。また、政策は実施して終わりではないことも学びました。政策作りはただ有益なアイデアを出すだけでなく、将来の目標を数値で設定し、後ほどその政策が適切であり、公益のために役立つものであったことが検証できるようにしなければならず、とても大切なことであると感じました。今回の実習は公務員を目指す私にとって、実際の仕事に臨む上での心構えなどを学ぶ有益な機会になりました。松田 直樹さん (2018年度卒業)群馬県庁先輩VOICE受講生が税務調査、滞納処分などをロールプレイングの形で体験する。実習の実施や教材作成にあたり、松本税務署(関東信越国税局)の全面的な支援を受けている。税務調査と滞納処分に関する実習税務実習租税に関する法理論がどのように機能しているかを理解し、政策判断の基礎的能力を身につけます。税務署が直面する法律問題を発見し、その解決策を模索する中で、自らの地域貢献のあり方について今一度考える機会を提供します。授業の狙い私が本実習に参加したのは、税務について実際に体験しながら深く学び、進路をより明確にしたいと考えたためです。税務署の仕事というと、ドラマや映画から査察や徴収などのイメージが強くありましたが、実際には、その他にも酒税に関する業務や小中高生向けの租税教育など非常に多岐に渡る業務があり、驚きました。また、実習では、小学生向けの租税教室や、税務調査や滞納処分の模擬体験などの実務を経験することができ、座学のみで学ぶよりも深い知識が得られました。この実習を通して、私は、地域の発展に役立つことができ、非常にやりがいのある仕事であるところに魅力を感じ、国税専門官を目指すようになりました。北野 華奈子さん (2018年度卒業)㈱日本ハウスホールディングス先輩VOICE先輩VOICE経法経法法両学科受講可両学科受講可受講生が今日の経済・社会問題を学び、それに対する政策立案プロセスを模擬的に体験します。本講座を通じて、社会の課題に対する解決策を導き出すとともに、政策の意義を明確に伝え、予算を獲得するまでの政策企画能力を身につけます。授業の狙い

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